「書き換え指示あった」 島尻消防、内部調査で証言複数

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 【南部】島尻消防組合消防本部で救急活動に関する報告書が書き換えられた問題で4日、島尻消防が職員を対象とした内部調査を行い、複数の職員が「書き換えの指示があった」という趣旨の証言をしたことが関係者への取材で分かった。一方、本紙は新たに消防司令センターから職員が所属する島尻消防本部に送られた「指令書」を入手。出動の「指令」が発せられた時刻が書き換え前の報告書に記載された時刻と同一だった。島尻消防は4日までの取材に「書き換えではなく修正」との姿勢を崩しておらず、詳しい説明が求められる。 関係者によると、調査は同日に出勤した複数の職員を対象に行われた。職員による救急活動の記録を記した「救急活動記録票」の書き換えが行われていたことを報じた本紙報道を受けての対応とみられる。幹部による聞き取り調査で、過去に同様の記録の書き換えが行われていたかどうかなどを確認。複数の職員が同様の時間記録の書き換えの指示を幹部から受けたと証言したという。

 本紙が4日までに入手した文書は、嘉手納町にある消防司令センターから島尻消防本部に発令された「指令」の内容を記した「指令書」。10月14日、八重瀬町で発生したバイクと車の交通事故について救急出動を求める内容で「指令日時」の項目に「20時28分01秒」と記載されている。

 文書によると指令は2回目で、1回目の指令は八重瀬町の具志頭出張所に「20時23分31秒」に発令されていた。事故当日に勤務した職員によると、この2回目の指令を受けて出動した別の職員が救急車両に設置された「AVM装置」に打刻。この記録に基づき記録票に現場への出動を示す「出場」の時間を「20時28分」と記載した。しかし、17日になって幹部の指示で別の職員が「20時26分」に書き換えたという。

 この書き換えについて、島尻消防は4日、本紙の取材に「指令の前に出動していた。実際の出動時間に即して修正し、時間の確認は車両の時計で行った」と説明。AVM装置での打刻は「司令センターのシステムでできない」とし、幹部の指示の有無には「第三者委員会に任せていてコメントできない」とした。

(安里洋輔、嘉数陽)