国内50大学で原爆展を 長崎市長意向 継承へ2021年度から

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 田上富久長崎市長は2021年度以降、国内50大学を対象に順次、原爆展を開催したい意向を示した。広島市と連携し、運営には平和活動や平和ボランティアの経験がある若者にも携わってもらいたい考え。

 福澤照充議員(公明)の質問に、田上市長は「被爆者から被爆体験を直接聞くのが難しくなる中、次世代への継承は喫緊の課題。大学での開催は若い人が集まり、効果的だ」と述べた。

 長崎市は1994年度から国内各地で開催都市と連携し、写真パネルや被災資料の展示、被爆体験講話などによる原爆展を開いており、2020年度に全都道府県を回り終える予定。広島市も独自に開いている。

 長崎市が開催を検討している国内50大学には、核兵器廃絶や平和に関する講座があり、長崎、広島両市が支援している。20年度は一部で試験的に開催し、21年度からは年に数カ所で開きたい考え。軍縮教育教材の開発に着手している長崎大核兵器廃絶研究センターの協力を得て、原爆展に合わせて現地で学生向けに講座を開けないかも検討する。