「信じられない」長崎県内でも悼む声 中村医師 撃たれ死亡 

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 「どうして殺されなければ」-。凶弾に倒れた「ペシャワール会」現地代表の医師、中村哲さんは講演で長崎県にも訪れていた。中村さんを知る長崎県内の関係者も突然の訃報にショックを隠しきれない様子だった。

 「中村さんはボランティア精神にあふれていて、私利私欲が全く無い人。医者としてだけではなく現地の生活の安定のために、用水路の整備などに懸命に取り組んでいた。彼がどうして殺されなければいけなかったのか」。長崎県での講演を機に約15年間、親交があったというナガサキピースミュージアム(長崎市松が枝町)の増川雅一専務理事(78)は言葉を詰まらせた。

 今年8月、長崎県西彼長与町で中村さんの講演会を開催したペシャワール会会員、金谷春さん(44)=同町本川内郷=も、「信じられない」と動揺を隠せなかった。

 中村さんは現地の文化を尊重し、目の前の人を救うことに尽力。講演では異文化を批判してはいけないと話したという。金谷さんは中村さんの生前の活動に思いをはせ、「亡くなられたからこそ先生の言葉を貫き、アフガニスタンやイスラム社会に憎しみが向かわないようにすることが私たちの使命」と悼んだ。