エンゼルスがバンディ獲得 大谷らと先発ローテ形成へ

先発ローテーションの強化が課題となっているエンゼルスは、今オフ最初の先発投手補強を実現させた。日本時間12月5日、エンゼルスはオリオールズとのトレードが成立したことを発表。マイナーの右腕4人(アイザック・マットソン、ザック・ピーク、カイル・ブラディッシュ、カイル・ブルノビッチ)をオリオールズへ放出し、2ケタ勝利2度、通算38勝の実績を誇るディラン・バンディを獲得した。

今季も含めて3年連続で28試合以上に先発しているバンディは、エンゼルス先発陣に欠けていた「年間を通してローテを守れる先発投手」としての働きが期待される。今季はオリオールズで30試合に先発して161回2/3を投げ、7勝14敗、防御率4.79、162奪三振をマーク。2016年に10勝、翌2017年には自己最多の13勝を挙げている。今季の年俸は280万ドルで、来季が年俸調停期間2年目のシーズンとなり、エンゼルスは2021年シーズンまでバンディを保有可能である。

エンゼルスのビリー・エプラーGMは、バンディが大きな故障なく、年間を通して先発ローテーションを守ることのできる投手であることを高く評価。また、2018年に41本、今季も29本の本塁打を浴びた点については、オリオールズの本拠地が打者有利であること、レッドソックスやヤンキースの強力打線と多く対戦しなければならなかったことなどを原因として挙げ、移籍によって成績が向上することを期待しているようだ。

エンゼルスからオリオールズへ移籍する4人の右腕のうち、「MLB Pipeline」による球団別プロスペクト・ランキングでエンゼルスのトップ30にランクインしていたのは、21位だったブラディッシュだけ。23歳のブラディッシュは今季A+級で101イニングを投げて防御率4.28をマークした。24歳のマットソンはすでにAAA級に到達しているリリーフ右腕、21歳のピークは今年のドラフト6巡目指名の右腕(プロデビュー前)、22歳のブルノビッチは今年のドラフト8巡目指名の右腕(プロデビュー前)である。

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