今年の忘年会 人気の話題は「キャッシュレス化」と「ラグビー」

2019年12月5日
株式会社酒文化研究所

酒好きほぼ100人に聞くアンケート「酒飲みのミカタ」

忘年会で話題になりそうなニュース1位は「キャッシュレス決済」

今年も忘年会シーズンがやってきました。今回の酒飲みほぼ100人に聞くアンケート「酒飲みのミカタ」のテーマは令和最初の忘年会です。あなたが幹事になったら、どんなフードやドリンクを用意するか、どんなニュースが話題になりそうかをお聞きしました。

■「個別オーダー」と「プレミアム飲み放題」が人気

まず、仲間との少人数の忘年会でのドリンクについて聞きました。最近の宴会では飲み放題プランにすることが多いようですが、アンケートでは「個々に好きなものを注文できるようにする」が37%でトップでした。ビール、ハイボール、地酒、焼酎、ワインなど、酒好きたちの好みは様々です。忘年会でも自分の好きな酒や銘柄を選んで楽しみたいということの表れでしょう。
僅差で続いたのが「プレミアム飲み放題」で35%です。ビールがプレミアムビールになるなどグレードがワンランクアップし、選択肢も豊富になるこの種のプランは酒好きたちからも支持されているようです。あらかじめ支払額を確定させられる飲み放題は、幹事の負担を軽減させます。酒好きな参加者と世話役(幹事)の落としどころとも言えそうです。

■今どきの幹事の気配り「避けなければならない食材をチェック」

上下関係に気を遣う少しオフィシャルな忘年会では、幹事役はフード&ドリンクに関してどんなことに気を配っているのでしょうか。アンケートでは「参加者にさまざまな事情で避けなければならない食材の有無を確認する」とした方が44%で最も多くなりました。現代の日本では健康上の理由で控えている食材がある方、肉類を食べないベジタリアンや乳製品など動物性のものを一切摂らないビーガン、宗教上の理由で食にタブーがある方も少なくありません。この項目がトップになったことは、食への姿勢が多様化したことと強く関係していると言えそうです。

■自宅での忘年会「低アル&ノンアル」は必須アイテム

気の置けない仲間と自宅での忘年会で用意するドリンクを聞いたところ、上位には「ジンジャエールやソーダなどの発泡性のソフトドリンク(58%)」「ノンアルコールビール(53%)」「ペットボトルのお茶(46%)」など、ソフトドリンクが並びます。飲み会のイメージが強い忘年会ですが、参加者には飲めない方や飲まない方も大勢います。場を共有する人たち全員が楽しめるような配慮は重要です。

ちなみに最近、よくおいしくなったと言われるノンアルコールビールは味わいが進化しているだけでなく、内臓脂肪を減らす機能がある成分を含む『サントリー からだを想うオールフリー』や、脂肪の吸収を抑え糖の吸収を穏やかにする『キリン・パーフェクトフリー』など健康サポート系の新製品も登場しています。

酒類では「ビール」がトップで53%、大吟醸酒などの「フルーティな日本酒」が39%、「アルコール度数が5%未満のチューハイ」が33%、「伝統的なタイプの日本酒」32%、「プレミアムビール」31%、「スパークリングワイン」30%と、ここまでが3割を超えました。

人気の『獺祭』はフルーティな純米大吟醸だ

興味深いのはチューハイで上位に挙がったのは、近年急拡大したアルコール度数が高いストロングチューハイではなく、『サントリーほろ酔い』に代表される低アルコールタイプだったことです。酒に弱い人が飲むだけでなく、長時間の飲み会にも無理なく付き合える点が理由でしょう。忘年会などパーティでは欠かせないものになっていることがわかります。
反対にストロングチューハイ(13%)と新ジャンル(6%)が低かったのは、普段カジュアルに飲む酒というポジションが固まっているからでしょうか。

安定した人気の低アルコールチューハイ『サントリーほろよい』

■忘年会での話題は「キャッシュレス化」と「ラグビー」

今年の忘年会の席で話題になりそうなニュースは「キャッシュレス化の進行(51%)」が第1位です。年初から各社が二次元バーコード決済の利用促進に大々的なキャンペーンを展開し、10月の消費税増税後にはキャッシュレス決済すると増税分以上がポイント還元される例も続出しています。高齢者の利用は難しいという見方もありましたが、コンビニエンスストアやスーパーなど買い物で日常的に使う姿を見るようになりました。
第2位は日本中を沸かせた「ラグビーW杯で日本代表の活躍(48%)」です。日本代表チームのテーマとして掲げられた「One Team(ワンチーム)」は流行語大賞も受賞しました。
第3位は「消費税の増税」でここまでが40%を超えました。さて、今度の忘年会、貴方はどんな話題で盛り上げますか?■

【調査概要】
調査時期:2019/11/29~12/1
調査方法:インターネットによる自記入式アンケート
サンプル数:103人(酒好きな方々)