「略奪と殺りくで塗られた罪悪の歴史」北朝鮮メディア、日本を非難

北朝鮮国営の朝鮮中央通信は4日、日本に対して「時代と歴史の流れに挑戦する愚かな行為をやめ、直ちに過去清算に乗り出すべきである」とする論評を配信した。

徴用工問題、従軍慰安婦問題などの歴史問題で日本と韓国は対立する一方、妥協点を見いだそうとする動きもある。論評にはこうした動きをけん制する意図があると思われる。

論評は、「東京の上野博物館には『朝鮮統監府』の初代統監であった伊藤博文が略奪していった朝鮮文化財が数百点も陳列されている」と指摘した。

また、「東京国立博物館をはじめとする大小の博物館と大学、寺院に陶磁器、金属工芸品、螺鈿工芸品、仏像、絵画、図書、活字など、朝鮮の文化遺物が展示、または保管されている」と述べた。

そのうえで、「日帝の朝鮮文化財略奪行為は単に、個人による財産略奪ではなく、官権と軍権の総発動の下に朝鮮民族を完全に抹殺する目的の下で強行された特大型国家犯罪行為であり、国際法にも徹底的に違反する許せない国際犯罪である」と非難した。

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