ウィーラー逃したレッズ バムガーナーの獲得を検討か

日本時間12月5日、MLBネットワークのジョン・ヘイマンはレッズがフリーエージェントの先発左腕、マディソン・バムガーナーの獲得に関心を示していることを伝えた。ザック・ウィーラーの争奪戦に加わっていたレッズだが、ウィーラーは5年1億1800万ドルの大型契約でフィリーズと契約合意。ウィーラーを逃したことにより、先発投手補強のターゲットをバムガーナーに変更する可能性があるようだ。

ヘイマンは、レッズのデービッド・ベル監督が以前、ジャイアンツのフロントオフィスで働いていたことを伝えている。ベルはレッズの監督に就任する前に、ジャイアンツで選手育成部門の副社長を務めており、ジャイアンツのエースだったバムガーナーと縁のある人物である。ゲリット・コールとスティーブン・ストラスバーグの大物2人を除くと、バムガーナーはフリーエージェント市場に残る先発投手のなかでトップクラスの実力と実績を誇る投手であり、ウィーラー獲得に失敗したレッズがバムガーナー獲得を目指すのは自然な流れと言える。

レッズはすでに打線の戦力補強としてマイク・ムスターカスの獲得に成功しており、ルイス・カスティーヨ、ソニー・グレイ、トレバー・バウアーを擁する先発ローテーションにバムガーナー級の先発投手が加われば、来季の優勝争い参戦が現実味を帯びてくる。ウィーラーやヤスマニ・グランダル(ホワイトソックスと契約)の獲得に乗り出すなど、補強資金は十分にあると見られており、今後の動きが注目される。

なお、ヘイマンによると、レッズのほか、ブレーブス、ツインズ、エンゼルス、パドレス、ヤンキース、フィリーズなどもバムガーナーの獲得に動く可能性があるという。ウィーラーやコール・ハメルズ(ブレーブスと契約)が市場から消えたことにより、一線級の先発投手の選択肢も少なくなりつつあり、レッズのようにウィーラー獲得を逃したチームは、先発投手確保への動きを本格化させることになりそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.