【医師監修】赤ちゃんのうつぶせ練習はしなきゃだめ?腹ばいにさせる際の注意点

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この記事の監修ドクター
梁 尚弘先生
りょうキッズクリニック(埼玉県所沢市)院長。平成10年順天堂大学卒業後、日本大学小児科研修医、沼津市立病院小児科、横須賀市立市民病院小児科、日本大学小児科助教、瀬戸病院小児科医長を経て現在に至る。小児科専門医。

赤ちゃんに「うつぶせ練習」は必要ない

結論から言うと、赤ちゃんに「うつぶせになる練習」をさせる必要はありません。赤ちゃんにうつぶせ練習をさせなかったからといって、首がすわらなかったり、寝返りができない子になるわけではありません。

個人差はありますが、生後2ヶ月頃から首がすわってきて、うつぶせの姿勢にしても顎(あご)を持ち上げたりができるようになります。続いて寝返りをマスターすると「あおむけ→うつぶせ→あおむけ」と自由に姿勢を変えられるようになります。その後もお座りやつかまり立ちを覚えると視野が広がり、ハイハイや伝い歩きができるようになると行動範囲が広がります。

母子手帳に乳幼児の運動機能の発達時期の目安が書かれていますが、全員が目安通りの時期になるわけではなく、標準よりもゆっくりめに発達する子もいれば、ハイハイや伝い歩きをほとんどせずに歩き始める子もいます。それは、うつぶせの練習の有無ではなく、赤ちゃんの特性によるものです。

赤ちゃんのうつぶせ姿勢は危険?

うつぶせ練習は必要ないとはいえ、そもそも腹ばいの姿勢が好きな赤ちゃんもいます。
赤ちゃんが起きている時にうつぶせの姿勢で遊ばせたりすること自体は問題ありませんが、方法を誤るとリスクを伴うので、以下の点に注意しましょう。

やわらかい場所ではしない

うつぶせの姿勢では顔が下を向いてしまう場合もあるので、筋力が発達して首を自由に動かせるようになるまでは、たとえ大人が見守っていたとしても危険がともなうことを忘れないようにしましょう。

赤ちゃんがうつぶせになる時は、窒息のリスクを避けるためにも、鼻と口がふさがりやすいやわらかい布団やクッションは遠ざけ、必ず畳や硬いマットの上にしましょう。また、布や枕など、顔が埋まってしまいやすい物を近くに置かないよう注意することも大切です。

うつぶせにしたまま1人にしない

万が一を避けるためにも、終始必ず大人が近くで見守るようにしましょう。少しでも目を離さなければならない用事ができたときは、赤ちゃんを安全な場所に仰向けに寝かせてからそばを離れてください。たとえ短時間であっても、決してうつぶせの状態で赤ちゃんから離れることがないよう心がけましょう。

そのまま眠らせない

うつぶせの姿勢で眠ることは、窒息や乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを高めるので、起きている時にうつぶせで遊ばせていたとしても、眠りそうになったら仰向けに戻してあげましょう。

まとめ

赤ちゃんは時期が来たら自然にうつぶせの姿勢ができるようになるので、練習はかならずしも必要なものではありません。赤ちゃんをうつぶせで遊ばせる場合は、大人が見守る中、万が一のことがないよう場所や環境に十分注意し、決してうつぶせにしたまま目を離さないよう心がけてください。

(文・構成:マイナビウーマン編集部、監修:梁尚弘先生)

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