不要服を難民の子どもらに 川棚・小串小6年生、4569着集める

地域から集めた不要服を箱に詰め終えた小串小の6年生=川棚町、小串小

 東彼川棚町立小串小の6年生40人は、不要になった子ども服を集め、難民キャンプの子どもに送るリサイクル活動に取り組んだ。4569着を集め、衣料品店「ユニクロ」などを展開するファーストリテイリングを通じ、世界各地の難民、避難民に届ける。

 昨年度から、6年生が「総合的な学習」の一環で、ファーストリテイリングが企画した「届けよう、服のチカラプロジェクト」に参加している。同社のプロジェクトは2013年度に開始。全国の小中高校から募った不要服を、検品、仕分けした上で、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の要請に応じルワンダ、ヨルダン、イラクなどの難民キャンプに送っている。

 1学期に社員が講師として訪れ、活動内容や意義を説明。児童はポスターを公共施設に掲示したり、回収用のボックスを制作したりするなど主体的に取り組んだ。

 昨年度を3千着上回る古着が集まった。金子歩友葉(あゆは)さん(12)は「想像以上に集まってお母さんに話すと驚かれた。難民の子どもたちの役に立つとうれしい」と話した。

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