エメリがアーセナルで獲得した選手、ベスト5とワースト5

先日アーセナルを解任されたウナイ・エメリ監督。アーセン・ヴェンゲル氏の退任を受けて招聘されてから1年半、なかなか高い評価を得られないままでチームを追われることになった。

彼の政権下でアーセナルが獲得した主な選手は12名。『PlanetFootball』はその選手たちを格付けしており、ベスト5とワースト5を紹介しよう。

▼ベスト5

5位:ウィリアン・サリバ

もちろんサリバはまだアーセナルに来ていない選手だが、久々にアーセナルが「優秀な若手を先取りできた」パターンであり、ウナイ・エメリ体制でもこれができるようになったというのが良かった。

ヨーロッパ各地のビッグクラブが彼に手を出す中で、マンチェスター・シティやバルセロナなどよりも先んじることができたのはそれだけで「成功」である。

4位:ルーカス・トレイラ

アーセナルが中盤に欠いていた「ボールのないところでの粘り強さ」を持っているトレイラ。彼はプレミアリーグでエネルギーと責任感を見せた。

初期にはエンゴロ・カンテと比較する声まであったが、今はやや落ちているためそこまでの評価はできない。復調に期待したいところ。

3位:ベルント・レーノ

ペトル・チェフが抜けてからどうなるか、心配されたところでレーノはちゃんと力を見せてくれた。

決してクリーンシートが多いわけではないものの、彼を責める声はそれほど多くはない。世界最高クラスのGKと比較するのは酷だが、しっかりとゴールマウスを任せられる選手になった。

2位:マッテオ・グエンドゥージ

昨季見せたパフォーマンスからは、彼がまだ20歳であることを忘れてしまいそうだ。プレッシャーに晒されても取り乱すことはなく、ラインを破ろうと常に狙っている。

今季は決して良いシーズンを過ごしてはいないし、明らかにやらなければならないことは増えている。とはいえ普通の選手よりは遥かに先へと進んでいる。

1位:ガブリエウ・マルティネッリ

ほぼプロでの実績のない18歳を600万ポンド(およそ8.7億円)で獲得した。その事実は明らかにギャンブルであったが、2019-20シーズンで数少ない明るい話題の一つとなっている。

ラカゼットやオーバメヤングが退団に傾いているという不穏な報道が出る中、それでもマルティネッリがいれば大きな問題にならないと思えるくらい、彼の才能は素晴らしい。

▼ワースト5

5位:ニコラ・ペペ

アーセナルは今夏クラブ記録となる額でリールからペペを買い取った。7200万ポンド(およそ104.8億円)。それだけの投資をしたのだから、すぐにフィットすることを期待していたはずだ。

ところが彼はアーセナルのプレーに全く馴染んでおらず、その価値は不明なままだ。今季エメリの最大の誤算だったかもしれない。

4位:ダニ・セバージョス

ベティスやスペインU-21代表でのパフォーマンスから、次代を担うミッドフィルダーの一人として称賛されているセバージョス。レアル・マドリーではあまりチャンスを与えられなかった。

アーセナルに加入してからしばらくはいいプレーを見せていたが、徐々にその存在感は下がってきている。ファンは彼に肩透かしを食らったような感覚を抱いているはずだ。

3位:ダヴィド・ルイス

まるでジキルとハイドのように善悪の両面を備えているダヴィド・ルイス。チェルシーやPSGで長くプレーしてきたベテランである。

素晴らしい選手であると同時に、全く信じられないような不安定さも備えている。アーセナルでは結局プラスになっているのかマイナスになっているのか、未だによくわからない。

2位:シュテファン・リヒトシュタイナー

ユヴェントスでは多くのタイトルに貢献した大ベテランのリヒトシュタイナー。パトリック・ヴィエラが抜けてからアーセナルに欠けていたリーダーシップを持ち込んでくれることが期待された。

わずかにその片鱗は見られたものの、彼自身のパフォーマンスがそれほど良くなかったことから、支持率が上がらず。あまり印象を残さないままチームを去った。

1位:デニス・スアレス

バルセロナからローンで加入したデニス・スアレス。それなりの手数料も支払っての獲得であったが、怪我を抱えていたこともあり、すでに6試合出場したことも忘れられている。

彼自身もアーセナル加入は上手く行かなかったと認めているし、おそらくそれに誰もが同意する。

© 株式会社ファッションニュース通信社