雪待つゲレンデ 西中国山地、6日「めがひら」オープン

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芸北高原大佐スキー場のゲレンデで、リフトの準備を進めるスタッフ(1日、北広島町荒神原)

 西中国山地の広島県内スキー場が今季の準備を本格化させている。廿日市市吉和のめがひらスキー場が6日に中国地方トップを切ってオープンし、北広島、安芸太田両町の五つのスキー場も12月中下旬に営業開始の予定だ。昨季は暖冬だっただけに、例年並みの降雪とにぎわいに期待。人工降雪機の増設や「雪乞い」など対策も打つ。一方で営業を休止するスキー場もあり、冬場の観光の柱は正念場でもある。

 ▽昨季暖冬 降雪機増設も

 国道186号沿いの芸北高原大佐スキー場(北広島町荒神原)は21日のオープン予定。人工造雪機などはなく、まとまった降雪を待つ。昨季の営業は計16日で例年の4分の1程度だった。小笠原幸信支配人(64)は「今季は芸北らしい冬になってほしい」と望む。

 芸北国際スキー場(同町中祖)は13日、ユートピアサイオト(同町才乙)は21日の営業開始に向け、それぞれ人工造雪機でコースを整える。やわたハイランド191リゾート(同町西八幡原)は20日からで、15日には安全祈願祭に加え、初めて「雪乞い」の神事を催して無事故と降雪を願う。

 安芸太田町の恐羅漢山(1346メートル)にある恐羅漢スノーパークは、昨季の来場者数が例年の約4割。今季は国や町の補助金を受けメインコースに人工降雪機を増設し、14日に開く予定。運営会社の川本泰生社長(48)は「安定的にゲレンデを整えたい」と話す。

 6日朝に開場する、めがひらスキー場は人工造雪機で3コースを用意する。

 一方、北広島町荒神原の雄鹿原高原スキー場は今季の営業を見合わせる。近年の雪不足や来場者数の減少が理由という。

 同町内の昨季(2018年11月〜19年3月)のスキー客数は約8万3千人で、前季の約18万7千人から激減。同町大朝地域唯一のスキー場だった「スキーパーク寒曳」の廃業も響いた。

 同町スキー場連絡協議会は県内や山口、福岡県の大学祭やイベントで来場を呼び掛け、7日はJ1サンフレッチェ広島の試合があるエディオンスタジアム広島(広島市安佐南区)でPRする。芸北国際スキー場支配人で連絡協の大出和美会長(53)は「各スキー場は、愛好者から家族連れまで楽しめる施設や教室、イベントを用意している。ぜひ訪れてほしい」と誘う。 (山田太一、木下順平)