次世代を担う、ロードランナーたちの生の声を語り下ろしでご紹介! 今回の主役は福岡の若手ホープ・渡邊和哉さん。常に現場と向き合っているからこその目線に着目せよ!
【Profile】
渡邊和哉(わたなべ・かずや)
初釣りで初バスをクランクベイトでゲットしたという1998年生まれの現役DD(男子大学生)アングラー。ホームグラウンドは福岡県・遠賀川でスピナーベイトが得意。地元ショップのトーナメントに参加し腕を磨いている。
マッチ・ザ・ベイトのサスペンドジャークベイト!
12月にぜひ試してもらいたいのはサスペンドタイプのジャークベイト、具体的には『レイダウンミノー110JP』です。JPはジャーク&ポーズの意であり、そのままずばりの使い方をします。
なぜこの時期に有効なのかを説明しましょう。
僕のホームグラウンドは福岡の遠賀川ですが、12月になるとオイカワやハス、ボラの稚魚など、小魚がメインベイトになります。
それまでメインに捕食していたテナガエビなど甲殻類系のエサが、越冬のため消波ブロックや岩の裏などに隠れてしまうんですね。逆に小魚はまだふつうに泳いでいて、水がクリアになるのも手伝ってバスの視界に入りやすいのでしょう。
つまり、マッチ・ザ・ベイトの選択肢だということ。
クリアになった水質を有効活用する!!
冬が近づいて水温が下がると、水中の微生物が減り、水がクリアになるわけですが、それもジャークベイトが有効な理由のひとつだと考えています。
クリアだと、たとえばスピナーベイトでは波動が強すぎてバスが見切ったり嫌がったりする。
また、ただ巻きで継続的に波動を生むのではなく、ジャーク&ポーズはトリッキーにダートしたかと思えば急に動きが止まり、そこでの『間』は視覚的にしかアピールしなくなる、そのメリハリがバスをダマしやすいのではないかとも感じています。
ことフラッシング系のカラーであれば、水がクリアになることでアクションを与えた際の明滅もよりハッキリするはず。
クリアになると、バスはレンジを下げる傾向があります。そうした個体に対しては、やはりサスペンドであることがアドバンテージとなる。ルアーを止めることで、ミドルやディープにいるバスを浮かせて食わせられるのです。これは深さだけでなく、場合によっては全方位からバスを引っ張る力として機能します。
アクションの基本は2ジャークの2秒止め。ただしこれに関しては個々のリズムが大切なので絶対というのではなく、いろいろと試してみることが重要だと思います。