ロックフェラーセンターのクリスマスツリー点灯式 in ニューヨーク 

1933年からスタートしたこの点灯式は、今年87回目。Dec 4th, 2019 (c) Kasumi Abe

あぁ、今年もこの時期になりました。毎年恒例のロックフェラーのクリスマスツリーの点灯式

今年は記者席で、ゆるりと見せていただきました。午後5時ごろ到着し、パフォーマンスが始まる7時まで、配られたコーヒーやクッキーをありがたくいただきながら、摂氏4度の中、ひたすら屋外で待ちました。

NBCの朝の情報番組『Today』Showのクルーたちが忙しくなく働いておりました(写真は点灯後の様子) (c) Kasumi Abe
(c) Kasumi Abe

日本のTVニュース番組やウェブニュースの方も何組かいらしていたので、日本でも大きく報じられるでしょう。

パフォーマンスは、ジョン・レジェンドやニーヨ(NE-YO)。

点灯式は午後9時50分からで、なんと5時間近く外で待つことになってしまったけど、その甲斐ありました!

(c) Kasumi Abe

点灯の瞬間はこちら

今年のツリーは、ニューヨーク北部オレンジカウンティ群フロリダ村の、キャロル・シュルツさん(80歳)の庭から寄付された、高さ23.46メートルのノルウェー・スプルースというマツ科の木。点灯したのは、カラフルなLEDライトでその数約5万個! 今日は入場規制で近くまで行けなかったけど、真下から見るとさらに圧巻です。

キャロルさんが1959年のクリスマスシーズンにこの木を購入した時はほんの小さな木で、コーヒーテーブルの上に飾っていたそうです。春になり、庭に植え替えてからというもの、たくましくここまで大成長しました。キャロルさんはロックフェラーのこの点灯式に自分の木を使ってほしくてウェブサイトから応募したそうですが、それから9年後の今年、念願叶ってついにこの日を迎えました。きっと、自分の子や孫の晴れ舞台のようなお気持ちだったでしょう。(キャロルさんも会場にいらっしゃっていました)

私は写真をある程度撮影した後は、ずっと肉眼で「あぁ今年ももうすぐ終わろうとしているのね〜」と感慨深く見入ってしまいました。どんな写真より、肉眼で映る姿が一番綺麗です。だからこの時期にニューヨークを訪れる機会がもしあれば、ぜひ一度生で見てほしいです。

毎年、どっしりとそこに佇むその姿は、きらびやかだけど私たちのことを見守ってくれているような安心感を与えてくれる存在で、まるで女神?聖母?のようです。

2020年1月17日まで点灯されます。

408gの巨大スワロフスキー製星形オーナメント。 普段ロックフェラーセンターで働いている人は、ビルの中から見ていました (c) Kasumi Abe
すぐ向かいにあるデパート「Saks Fifth Avenue」のクリスマスライトショーも毎年恒例です (c) Kasumi Abe

点灯前の様子はこちら

(Text and photos by Kasumi Abe) 無断転載禁止

© 安部かすみ