メッツが好守のマリズニックを獲得 アストロズとトレード成立

日本時間12月6日、メッツはアストロズとのトレードが成立し、ブレイク・テイラーとケネディ・コロナのマイナー2選手を放出して俊足好守の外野手、ジェイク・マリズニックを獲得したことを発表した。トレードが成立した当時、マリズニックがオフシーズンを過ごしている南カリフォルニアでは朝7時ごろであり、マリズニックはまだ寝ていたという。ガールフレンドがマリズニックを起こしに行き、そこで自身のメッツ移籍を知ったようだ。

メッツは左打者のブランドン・ニモとプラトーンを形成すべく、センターを守ることのできる右打者の獲得を目指していた。スターリング・マーテイ(パイレーツ)の獲得に乗り出しているとの報道もあったが、俊足好守のマリズニックを獲得することでひとまず決着。メッツのブロディ・バンワグネンGMはマリズニックについて「エリート級の守備力を持つ選手であり、走塁技術も素晴らしい」と語っており、高く評価している様子がうかがえる。

現在28歳のマリズニックはメジャー7シーズンで通算守備防御点+71を記録している外野守備の名手であり、レフトで+13、センターで+48、ライトで+10と外野であればどこを守らせても平均以上。センターでは2018年に+12、今季も+5をマークしており、ハイレベルな守備力を期待できる。また、走塁面での貢献度を示す「BsR」という指標でも、メジャー昇格後の全てのシーズンでプラスの数値を叩き出している。

メジャー通算打率.227が示すように、打撃面では多くを期待できないものの、メッツ新監督のカルロス・ベルトランとともにプレイした2017年には打率.243、16本塁打、35打点、OPS.815というキャリアハイの成績をマーク。2018年と今季もそれぞれ10本塁打を放っている。来季は元同僚のベルトランのもとで外野の準レギュラーとしてプレイすることになる。

マリズニックの加入により、センターはニモとマリズニックの併用、ライトはマイケル・コンフォートがフルタイムでレギュラーを務めることが予想され、レフトと三塁をJ.D.デービスとジェフ・マクニールが分け合うことになるだろう。今オフの補強ポイントを1つクリアしたメッツは今後、投手陣の補強にシフトしていくことになりそうだ。

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