ヤンキース 今オフの最優先課題は大物右腕・コールの獲得

ESPNのジェフ・パッサンによると、ヤンキースは今オフの最優先課題としてフリーエージェント市場の最大の目玉であるゲリット・コールの獲得を掲げているという。オーナーからも記録的な大型契約をコールと結ぶことについて許可が出ているようだ。日本時間12月4日にコールとの面会を行ったことが報じられているヤンキースだが、今後はコール獲得に向けて本格的に動き始めることになりそうだ。

今季のコールは、アストロズで33試合に先発して20勝5敗、防御率2.50、326奪三振の好成績をマークし、最優秀防御率と最多奪三振の二冠を獲得。ポストシーズンでも5先発で4勝1敗、防御率1.72の快投を見せたほか、アメリカン・リーグのサイ・ヤング賞の投票では同僚のジャスティン・バーランダーに次ぐ2位にランクインし、最高のタイミングでフリーエージェントとなった。

関係者によると、コールに対してはヤンキースとエンゼルスが特に熱心に動いており、投手史上最高額の契約であるデービッド・プライス(レッドソックス)の総額2億1700万ドルをはるかに上回る、2億5000万ドル以上の契約が結ばれる可能性もあるという。ドジャースもコール獲得を検討しているが、現時点ではアンソニー・レンドンとスティーブン・ストラスバーグのほうに目を向けているようだ。

当初は地元である西海岸でのプレイを希望していることが報じられていたコールだが、「西海岸のチームを優遇することはない」と自らこの報道を否定。2008年オフにエンゼルス移籍が確実視されていたCC・サバシアがヤンキース、2018年オフにヤンキース移籍が有力視されていたパトリック・コービンがナショナルズを選んだように、コールは最高の条件を提示したチームを選ぶと見られる。

記録的な大型契約についてオーナーからゴーサインが出たヤンキースは今後、念願の絶対的エース獲得に向けて攻勢を強めていくことになりそうだ。

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