先発左腕・バムガーナーの争奪戦にカージナルスも参戦か

ザック・ウィーラーがフィリーズとの5年契約に合意するなど、フリーエージェントの先発投手市場は本格的に動き始めており、次に契約を決める大物と目されているのが通算119勝の左腕、マディソン・バムガーナーである。来週サンディエゴで開催されるウィンター・ミーティングまでに契約が決まる可能性があると予想する関係者もいるなか、新たなチームが争奪戦に加わったようだ。

バムガーナーの争奪戦にはすでに多くのチームが名を連ねており、ツインズ、レッズ、ホワイトソックス、ブレーブスなどがバムガーナーの獲得を目指していることが報じられている。そして、ある関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、今季ナショナル・リーグ中部地区を制して4年ぶりにポストシーズンへ進出したカージナルスも、バムガーナーの獲得に向けて動く可能性があるという。

今季の先発投手陣からアダム・ウェインライトとマイケル・ワカがフリーエージェントとなったカージナルスは、すでにウェインライトと1年500万ドル+出来高500万ドルで再契約を結んでいる。これにより、先発ローテーション5枠のうち4枠はジャック・フラハティ、マイルズ・マイコラス、ダコタ・ハドソン、ウェインライトで埋まっており、残る1枠には今季クローザーを務めたカルロス・マルティネスの先発復帰が予想されているが、カージナルスはマルティネスを引き続きクローザーとして起用することを検討しているのかもしれない。すでに強力な先発投手陣を誇るカージナルスだが、左腕は1人もおらず、バムガーナーを獲得できれば左右のバランスが改善され、さらに強固な先発ローテーションとなるだろう。

なお、今オフの先発投手市場はウィーラーが5年1億1800万ドルの契約を手にしたように、有力選手の相場が高騰する傾向が見られている。実績十分のバムガーナーも総額1億ドルを超える契約を手にすることが予想されており、今後の動向に注目だ。

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