【元日本代表】沖縄で唯一のフィギュアスケートコーチに密着

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年間平均気温が20度を超える沖縄は、ウィンタースポーツ不毛の地です。
この沖縄に、10年前初めてフィギュアスケートコーチとしてやってきたのが、元日本代表の津留さん。現役時代には、あの髙橋大輔選手と日本選手権で競り合ったこともある実力者です。

県内唯一のスケートリンクで、未来のスターを育てるため日々指導に励んでいます。

フィギュア愛で単身沖縄へ

津留さんは23歳で現役を引退後、地元・福岡でフィギュアスケートのコーチに。しかし、合宿で沖縄に行ったとき知り合った子が、わざわざ福岡まで習いにきている姿を見て一念発起。単身沖縄への移住を決めます。

「頑張る子たちがいるのにクラブがないのはおかしい」「誰かがやらないと、フィギュアは広がらない」という熱いフィギュアスケート愛が、津留さんを動かしました。

常夏の教え子

ここでフィギュアスケートを習うのは、雪を見たこともないような常夏育ちの子どもたち。スケートに全くなじみがない子が大多数で、スケートの基本技術を教えるのもひと苦労でした。

そのため、氷上の感覚に慣れない選手に合わせた表現で指導するなど、沖縄ならではの教える工夫が求められています。

すべて一人で

実は、県内にいるコーチはたった一人。そのため、音楽の編集や演技の振り付けもすべて一人でこなしています。

さらにレッスン後は、生徒のスケート靴を預かりブレードを自ら研磨。定期的にメンテナンスを行っています。

本来、こういった作業は専門業者に頼むのが一般的ですが、沖縄には業者がいないためコーチ自らメンテナンス。これも沖縄ならではの苦労です。

日本代表時代のジャージ

沖縄に単身赴任してクラブを創設し、すでに10年が経過した津留さん。
一人暮らしの部屋は殺風景で余計なものは何も置かれていませんが、唯一壁に飾られているのが現役時代の日本代表のジャージ。

頑張ってきたときのことを思い出す特別なものとして、選手時代のものを大切に保管しています。

現在、教え子には全国大会で7位に入賞したこともある、期待の新星も育ってきています。

さらには、「沖縄でもっとフィギュアを広めるためにコーチになりたい」という子も。

フィギュアスケートの未来のため、そして常夏の地で氷上のスターを生み出すため、津留さんの挑戦は続いています。

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