「ながさきサラ川」入賞・入選作品計13点が決まる

 「部下はおる 父は一人ぞ はよ帰れ」。部下の働き方に配慮しながら組織の業績を上げる経営者や管理職「イクボス」を推進しようと、長崎県が「サラリーマン川柳」を主催する第一生命と連携して募集していた「ながさきサラ川」の入賞・入選作品計13点が決まった。
 ながさきサラ川は、健康をテーマにした昨年に続き2度目。「こんなボスが理想」「こんなボスは嫌だ」の2部門に県内外から440句から寄せられ、入賞3点、入選10点が選ばれた。
 最優秀賞は理想のボスからの声掛けについてつづった「部下はおる-」。審査員から句について「男性の家事・育児への参画の本質を理解している。こういう思いを持つ上司がイクボスになるケースが多い」と評価された。優秀賞は2点。上司の家族との関係を想像させる「イクボスも 家では別の ボスの部下」と、残業ありきのマネジメントを嘆く「え~なんで 帰るまぎわの 打合せ」が選ばれた。いずれもペンネーム投稿。
 入賞・入選作品は来年1月下旬から県庁に展示する予定。審査員を務めたNPO法人ファザーリング・ジャパン(東京)の代表理事、安藤哲也氏は「川柳に描かれた上司の姿勢を自分に置き換え、学び改善することが『笑顔で働きやすい職場』への第一歩」と総評している。

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