全国高校文芸コンクール 大村高が部誌部門で奨励賞

「蝉時雨 第89号」

 第34回全国高校文芸コンクール(全国高校文化連盟など主催)の文芸部誌部門で、長崎県立大村高文芸部の作品集「蝉(せみ)時雨 第89号」が奨励賞を受賞した。同部門で県内の高校が入賞したのは、2004年の県立長崎北陽台高(奨励賞)以来15年ぶり。
 同コンクールは、1986年に始まった高校生を対象にした国内最大規模の文芸創作コンテスト。小説、文芸評論、随筆(エッセー)、詩、短歌、俳句、文芸部誌の7部門で作品を募集し、今年は計3万1977点の応募があった。このうち、文芸部誌部門には177点の応募があり、最優秀賞1点、優秀賞2点、優良賞6点、奨励賞11点が決まった。
 部員の俳句、短歌、詩、小説などを掲載する「蝉時雨」は年1回発行。「一瞬の花火が照らす君の笑み」「秋晴れに友に相談晴天か」-。89号は部員4人が4月から約半年かけて制作。「一瞬」をメインテーマに、「輝き」「思い」「感覚」「繋(つな)がり」の四つのサブテーマごとに若者らしい感性や視点で創作した。
 このほか、吟行や遠足、高校総体に関する作品、昨年度の県高校総合文化祭文芸コンクールの受賞作なども含め、154ページにまとめた。11月にあった県高総文祭文芸コンクールでも部誌部門で最優秀賞を受賞していた。
 部長の浜口菜摘さん(17)=2年=は「簡単には取れない賞なのでうれしい。個人的にも受賞したのは初めて。さらに良い部誌を作りたい」と話した。

大村高文芸部のメンバー(同校提供)

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