リゾート施設整備、一部に遅れ 海面利用で協議難航 三浦

三崎漁港(資料写真)

 三崎漁港(神奈川県三浦市)の二町谷埋め立て地の一部で進むリゾート施設整備計画を巡り、市は6日までに、プレジャーボートなどを係留する浮桟橋の設置が当初予定より遅れる見通しを明らかにした。

 計画地は、埋め立て地(約8.6ヘクタール)のうち、安田造船所(東京都)が市から購入予定の「多目的活用事業用地」(約7ヘクタール)。同社が出資を募った上で、2020年以降にホテルやビラ、コンドミニアムと、商業施設などを建設する計画で、市は昨年6月に同社と基本協定を結んでいる。

 市によると、ビラ利用者らが船を留める浮桟橋を複数箇所で設ける予定だが、海面利用に関する協議が難航。市は設置位置や規模、漁業補償について、現在みうら漁業協同組合と話し合いをしているものの、めどとした年内の設置は見込めないとした。

 今月末を目指していた事業用地の土地売買契約の締結については、同社との協議が調い次第、仮契約を議案として提出する考えを示した。

 一方、現在6事業者が7区画に進出する「水産関連施設事業用地」(約1.6ヘクタール)について、協議中の土地を除く未活用用地は約0.3ヘクタールと報告した。

 4、5日の市議会本会議で、小林直樹氏(共産)と出口眞琴氏(自民)が一般質問で、計画に関して取り上げた。

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