阿武隈急行 丸森-槻木間の運行再開 希望の足、歩みだす

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運行再開し、台風19号で氾濫した小田川を通過する阿武隈急行の車両=6日午前6時40分ごろ、角田市小田

 台風19号で被災した第三セクター鉄道の阿武隈急行(伊達市)は6日、不通が続いていた丸森(宮城県丸森町)-槻木(同柴田町)17.4キロの運行を再開した。朝夕のみの運行で本数は通常の半分以下だが、約2カ月ぶりに復活した「生活の足」は、通勤・通学客で活気を見せた。

 阿武急は再開に向けて、2日にJR東北線を経由して福島県側から宮城県側に車両8両を移動した。運転本数は朝夕計上下21本(うち4本は角田-槻木)と、台風前(46本)の約45%。東北線で仙台駅まで乗り入れる直通列車は朝夕上下各1本が走る。車両整備にはJR東日本の仙台車両センター(仙台市宮城野区)を活用する。

 阿武急の千葉宇京社長は「肩の荷が少し下りた気持ちだが、まだ十分ではない。ダイヤの充実に向けて、お客さまに支えていただきながら、さまざまなハードルを乗り越えていきたい」と話した。

 台風19号で、宮城、福島両県にまたがる全長54.9キロのうち計48カ所の被害が確認された。福島(福島市)-富野(伊達市)22.1キロは既に再開。一方、土砂流入や路盤流出といった被害の8割が集中する富野-丸森15.4キロは依然として不通が続く。

 不通区間の今後について、千葉社長は「沿線の復旧など情報を整理している段階で見通しは立っていない。関係機関と協議しながら進めていく」と述べた。