「今が一番うまい」クルマエビ出荷本格化 身の張り上々 五島・久賀島

水揚げされ、選別場に移されるクルマエビ=五島市蕨町、拓水五島事業所

 年末年始が近づき、長崎県五島市久賀島のクルマエビ養殖場で出荷作業が本格化している。贈答用などとして全国の食卓に生きたまま届けられる。
 島内の拓水五島事業所では7月に出荷を始め、来年1月中旬までに約36トン(150万~160万匹)の出荷を見込んでいる。12月は年間出荷量の3分の1近くを占める繁忙期で、年末には1日1トンを出荷する日もあるという。
 6日は日の出前から従業員約10人が慌ただしく作業。養殖場から水揚げした体長20センチ前後のクルマエビを、作業場でサイズごとに手早く選別し、生きたまま箱詰めにした。関東や関西、九州など各地の市場に発送される。
 谷合啓介場長(33)によると、今年は夏に雨が多く降ったため養殖池の水温が上がりすぎず、順調に育ったという。「冬で寒くなり身が締まっている。今が一番うまい」と太鼓判を押した。

© 株式会社長崎新聞社