暴力団の不当介入防止を総会で確認 新幹線工事関係者の協議会

連携していくことを確認した協議会の総会=長崎市旭町、九州新幹線建設局長崎鉄道建設所別館

 長崎県内で進められている九州新幹線長崎ルート建設工事へ暴力団の介入を防ぐための協議会は、長崎市内で本年度の総会を開き、引き続き連携して不当介入行為を防ぐことなどを確認した。
 協議会は2014年9月に設立。建設業者の関係者や県警、行政機関、県弁護士会などで構成している。
 会議は冒頭のみ公開。会長の西真幸鉄道建設・運輸施設整備支援機構九州新幹線建設局工事次長が「いよいよ工事も佳境。引き続き、未然防止と事案発生後の早期解決に努めたい」とあいさつ。11月1日現在で99%の用地を取得し、トンネルや橋などの土木工事は93%が完了していることなどを報告した。
 続いて県警組織犯罪対策課の森田宏課長補佐が講話。想定される不当介入のケースなどを紹介し、もしもの場合は個人ではなく組織で対応することなどを強調した。

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