アメリカ発 "国内第1号”のアイスクリーム店 長野・松本にオープン オバマ前大統領もお気に入り! 

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長野県松本市にオバマ前大統領もお気に入りというアメリカ発のアイスクリーム店がオープンしました。しかも"国内第一号店”。オープンには、松本好きの2人のアメリカ人が関係していました。

濃厚な「ピーナツバターチョコ」に、川中島の桃を使った「ソルベ」。こうした20種類もの味が楽しめるのが、9月、縄手通りにオープンした、「マウント デザート アイランド アイスクリーム」です。

客:

「おいしい、濃いです」

「オレンジを感じる、おいしい。果実感がすごい」

オーナーは、信州に住んで30年のボイヤー・ケルトンさん(58)。縄手の店が日本進出第1号店です。アメリカ出身。発祥の地はアメリカでメーン州やワシントンDCに4店舗あります。あのオバマ前大統領もお気に入りという人気店です。

ボイヤー・ケルトンさん:

「2010年、まだ大統領だったころにメイン州に訪ねてきたときに家族4人で来てくれて、それで結構人気になってきて。雑誌の『メイン州の一番のアイスクリームはどこ?』というのは、必ずここ」

本国で一番人気という「コリアンダー・ラズベリークランブル」を試食しました。

(リポート)

「すごく濃厚でクリーミー。でも甘すぎることはなくて、パクパク食べれます」

ボイヤー・ケルトンさん:

「なるべく向こうと全く同じ味を出そうとしている。たぶん日本人が食べ慣れているアイスクリームが卵を利用して安定している。卵を使ってないので、すっきりしている、口に残らない」

11月5日…。

こちらは、創業者のリンダ・パーカーさん。アメリカから縄手の店を激励に訪れました。

リンダ・パーカーさん:

「おいしい。これはアメリカにはないフレーバーなの。マウント デザート アイランド アイスクリームのスピリットもきちんと持っていて、彼は本当によくやってくれた」

リンダさん、実はこの縄手の店に思い入れがあります。

リンダ・パーカーさん:

「初めて見たときは、うれしくて泣きそうだったわ。松本を懐かしく思っていて、2005年に店を始めたときは、こうなるなんて想像してなかったから」

ケルトンさんとリンダさんは旧知の仲。2人は30年程前、同じ中信の中学校で英語指導助手をしていて友人になりました。帰国したリンダさんは店を開いて成功。そして塩尻在住のケルトンさんが初の「海外進出」として店を出したのです。

ボイヤー・ケルトンさん:

「『松本でやったらおもしろいね』とお互い笑いながら言っていたけど、この3年くらいで真面目に考えたりしていて、この物件もあって、縄手通りで出すように」

リンダ・パーカーさん:

「松本大好きよ。アメリカに戻らなければいけなかったときは悲しかった」

ボイヤー・ケルトンさん:

「でも店が松本に戻ってこれる理由にもなってよかったよね」

美味しさの秘密を探りに店の工場を取材しました。

ボイヤー・ケルトンさん:

「こう、上から入れて。凍らせながらまわす」

こちらは、抹茶味のアイスクリーム。宇治抹茶や信州産牛乳を使っています。味はリンダさんの協力で本国とほぼ同じだそうです。

一方、原料は信州産にこだわろうと考えたケルトンさん。地元の果物を使いたいとSNSなどで農家に呼びかけました。

ボイヤー・ケルトンさん:

「小玉が多い。むく人が大変だって話を聞いて…」

信州よこや農園・川辺謙介さん:

「むかないよ」

ボイヤー・ケルトンさん:

「むかないならいいか」

この日は近くの農園から、小さくて市場に出せない「シナノスイート」を受け取りました。

ボイヤー・ケルトンさん:

「できるだけローカルなものをつかいたい。外国人も喜ぶし。せっかく日本に来ているので、日本のアイスを食べられるのは一つのやり方だと思っている」

信州よこや農園・川辺謙介さん:

「(ケルトンさんに)出荷しているのは傷が強かったり、規格外で(市場に)出て行かないリンゴ。すごくありがたい。こうやって使っていただけると助かる」

リンゴは「ソルベ」にするため、まずジュースにします。

ボイヤー・ケルトンさん:

「(糖度は)今、12。シロップを入れて25,6くらいに(する)、ちょっと酸味があって甘いという、口の中に『あ、リンゴだ』って分かればいい」

近くの園児たちが来店…。

ボイヤー・ケルトンさん:

「グッドモーニング! 何がいいかな?」

園児:

「リンゴアイスください」

開店直後、近くの保育園の園児たちがお散歩にやってきました。リンゴのソルべの味は…。

園児:

「おいしい」

「つめたい」

「おいしかった」

ボイヤー・ケルトンさん:

「おいしかった?ありがとう」

ケルトンさんは、これからも信州産の食材を使って新しい味に取り組みたいと話します。

ケルトンさん:

「長野県にいろんなフルーツとか、ビール、お酒もあるし。そういうものを取り入れて、新しいメニューを作っていきたい。ここは第一号店、あちこちでつくれたらいいなと思っている」

既に東京や京都から開店の引き合いがあるそうで、アメリカ発・松本経由の味が更に広がりそうです。