メジャー挑戦の筒香に複数のア・リーグ球団が興味を示す

日本プロ野球の横浜DeNAベイスターズからポスティング・システムを利用してメジャー移籍を目指している筒香嘉智は、メジャー球団との交渉期限まで2週間を切っているが、アメリカン・リーグの球団を中心に複数の球団が獲得に興味を示しているようだ。ブルージェイズ、ホワイトソックス、ツインズ、タイガースなどが筒香に対して興味を示していることを、MLB公式サイトのジョン・ポール・モロシが関係者から聞いた話として伝えている。

現在28歳の筒香は、横浜でプレイした過去5シーズンで平均33本塁打をマーク。モロシは「打撃面でも守備面でもカブスのカイル・シュワーバーと比較される選手である」と紹介している。また、「主にレフトを守ってきたが、一塁を守った経験もある」と付け加えている。

スカウトのなかには、筒香がレフトを平均レベルで守れるかどうかを疑問視する者もいるという。その一方で、筒香はレギュラーとして起用するに値する打撃力を持っていると評価する球団首脳もおり、守備位置を変えながら常時スタメン出場することを予想する者もいる。チーム状況に合わせてレフト、一塁、DHをこなしながらコンスタントに出場するという具合だ。

モロシは筒香が最もフィットするチームとしてブルージェイズを挙げている。ブルージェイズには今季20本塁打以上の左打者がラウディ・テレズしかいない。また、ホワイトソックスはニコラス・カステヤーノスやマーセル・オズーナといったフリーエージェントの外野手の移籍先が決まってから筒香に対して動き始めると見られている。

タイガースは今季20本塁打以上の打者が皆無。DHに固定されていたミゲル・カブレラは来季一塁の守備に就く機会を増やす見込みであり、カブレラがDH専任でなくなることは筒香にとって朗報と言える。一方、ツインズは正一塁手のC.J.クロンをノンテンダーFAとしており、一塁のレギュラー候補として筒香の獲得に動くかもしれない。

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