世界一の立役者・ケンドリックがナショナルズと再契約へ

日本時間12月7日、関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、ナショナルズは自軍からフリーエージェントとなったハウィー・ケンドリックと1年625万ドル+相互オプション1年で再契約を結ぶことで合意に至ったようだ。ポストシーズンで複数回にわたって試合を決める重要な一打を放ち、チームを球団史上初のワールドシリーズ制覇に導いた男がナショナルズに戻ってくる。

ケンドリックは現在36歳。今季は121試合に出場して規定打席未満ながら打率.344、17本塁打、62打点、OPS.966という見事な活躍を披露。各部門で自己最高の成績をマークした。

ポストシーズンでは、ドジャースとの地区シリーズ第5戦で延長10回に決勝のグランドスラムを放ち、カージナルスとのリーグ優勝決定シリーズではOPS1.012の活躍でMVPを受賞。さらに、アストロズとのワールドシリーズ第7戦で右翼ポール直撃の逆転弾を放つなど、ポストシーズンを通して勝負強さを発揮し、ナショナルズが球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げる原動力となった。

今オフ、ナショナルズからは多くの主力選手がフリーエージェントとなったが、すでにケンドリックのほか、ヤン・ゴームスとも再契約を結び、ライアン・ジマーマンと再契約を結ぶことも確実視されている。今後はスティーブン・ストラスバーグ、アンソニー・レンドンという投打のスター選手との再契約交渉を進めていくことになるが、どちらか一方しか引き留められないとの見方が有力だ。

今季のナショナルズは、36歳のケンドリックのコンディション面に配慮しながら起用してハイ・パフォーマンスを引き出したが、来季も同様の起用法になることが予想される。適度な休養を与えながら、チーム状況に合わせて一塁、二塁、三塁の各ポジションで起用していくことになるだろう。また、「ベイビー・シャーク」でチームを盛り上げたヘラルド・パーラが日本プロ野球の読売ジャイアンツと契約したため、来季は今季以上にチームの盛り上げ役としての働きも期待されそうだ。

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