中国残留日本人とは

 1931年の満州事変後に日本から移住し、終戦直後の混乱で肉親を失い、日本に帰国できずに中国東北部(旧満州)に取り残された開拓民たち。32年に建国された「満州国」(~45年)は、中国支配の拡大や対ソ戦をにらんだ日本のかいらい国家。終戦時に13歳未満だった子どもは残留孤児、13歳以上の女性は残留婦人と区別される。厚生労働省によると、これまでに永住帰国した孤児は2557人、婦人らは4167人。家族を含めた国費での帰国者は2万911人。私費で帰国した2世、3世の人数は把握されていない。

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