パドレスとレイズのトレードが正式発表 ファムがパドレスへ

日本時間12月7日、成立目前と報じられていたパドレスとレイズによるトレードが両球団から正式に発表された。パドレスはレイズからトミー・ファムとジェイク・クロネンワースの2人を獲得。一方のレイズはパドレスからハンター・レンフロー、ゼイビアー・エドワーズ、後日指名選手の3人を獲得することになった。

今回のトレードはパドレスが勝負モードに突入していることの証と言える。今オフは、すでにプロスペクト内野手のルイス・ウリアスをブリュワーズへ放出しており、さらに今回のトレードで同じくプロスペクト内野手のエドワーズも放出。ブリュワーズからは外野のレギュラー候補としてトレント・グリシャム、先発ローテーション候補としてザック・デービースを獲得し、ウリアス放出で空いた二塁にはアスレチックスからノンテンダーFA候補となっていたジュリクソン・プロファーを加えている。さらに、フリーエージェント市場ではリリーフ左腕のドリュー・ポメランツを獲得し、今回のトレードであと4年保有できるレンフローを放出して保有期間あと2年のファムを獲得。この動きはパドレスのA.J.プレラーGMが来季の優勝争いを見据えていることの証にほかならない。

現在31歳のファムは、今季レイズで145試合に出場して打率.273、21本塁打、68打点、25盗塁、OPS.818をマーク。通算出塁率は.373の高水準で、パドレスの選手が規定打席以上でこのレベルの出塁率を記録したのは2012年のチェイス・ヘッドリー(出塁率.376)が最後である。新天地では「一番・レフト」での起用が有力視されている。また、クロネンワースは25歳の遊撃手兼右腕で、今季AAA級で打率.334をマークしてチームMVPに選出されたほか、投手としても95マイル前後の速球を武器に7回1/3を2失点(自責点0)に抑えている。

レイズへ移籍するレンフローは28歳の長距離砲で、今季は自己最多の33本塁打をマーク。守備面でも好成績を残し、ゴールドグラブ賞の左翼手部門でファイナリスト3名に選出された。20歳のエドワーズは「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングで球団5位・全体72位にランクインしていた有望株で、今季はA級とA+級での合計123試合で打率.322、34盗塁をマーク。この2人に加え、後日指名選手1名がパドレスからレイズへ移籍する。

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