西武ドラ7上間がNPBで活躍するためには… 四国IL代表監督「十分に可能性はある」

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西武からドラフト7位指名を受けた上間永遠(右)【写真:安藤かなみ】

養父鐵氏は「独立リーグにも可能性のある選手が増えてきた」

 今年のドラフトで埼玉西武ライオンズは、3位で武蔵ヒートベアーズの松岡洸希投手、7位で徳島インディゴソックスの上間永遠投手、8位で同じく徳島の岸潤一郎外野手と、独立リーグから3名の選手を支配下で指名した。西武は17年のドラフトでも、3位で徳島から伊藤翔投手を指名している。17年に徳島インディゴソックスの監督を務め、19年には四国アイランドリーグplusの代表監督を務めた養父鐵氏は「独立リーグにも可能性のある選手が増えてきた」と話す。

 17年のドラフト3位で西武に入団した伊藤翔投手は、千葉・横芝敬愛高時代に指名漏れを経験。より速いプロ入りを目指して徳島入りし、見事最短1年でNPB入りを掴んだ。今年、西武からドラフト3位指名を受けた松岡、同じく西武から7位指名を受けた上間も、伊藤と同じく高卒1年でNPB入りを果たした。

「大学なら4年、社会人なら3年かかりますが、独立リーグなら1年でNPBを目指せる。今、その形が広がってきていると思います。翔のように1年でNPBに行く選手が出てきて、NPBのスカウトが独立リーグを見る目も変わってきていると思います」

 独立リーグからNPB入りする選手が増えてきているが、課題もあるという。四国アイランドリーグplusの代表監督として、今年7月に行われたNPB2軍との交流戦で上間を見た養父氏は「身体も大きく、18歳にしてはモノがいい」と感じたというが、独立リーグは年間70試合しかなく、まずはシーズンを通して戦える体作りが必要だと訴える。

18歳の上間に「足りないものを補えれば、十分に可能性はある」

「上間は身長があり、身体が強くてポテンシャルが高い。ストレートでもスライダーでもストライクを取れる。淡々と投げて、気持ちを出さないのもピッチャーに向いていると思いました。それでも、NPBでローテーションを守って投げるのはまだ難しいと思います。まずはきちっと食事をとって、身体を作ってほしい。当然1年目から勝負ですが、シーズン通して投げられる身体づくりが大切です。西武は寮も室内練習場も新しくなり、環境的にはすごくいい。あの中で成長し、どれだけ結果を出していけるか楽しみですね」

 独立リーグを経験しているとはいえ、まだ18歳の上間。身体だけではなく、精神面でも更なる成長が必要だと感じたという。

「具体的に『こうやって、こうしよう。そうしたら、こうなる』という考え方ができず、なんとなくやっているような印象を受けました。独立リーグでプレーしているのですから、技術はそこそこある。気持ちの面のケアも大事だと思います。まだ若いですから、ちょっとしたことで、いくらでも変わっていく。足りないものを補えれば、十分に可能性はあると思います」

 11月に行われた「第2回 WBSCプレミア12」で韓国代表のクローザーを務めたハ・ジェフン投手は、19年に徳島からSKワイバーズに移籍し、今季リーグ最多の36セーブを挙げた。可能性を秘めた独立リーグ出身の選手が、NPBで経験を積みどんな成績を残していくのか。今後の活躍が楽しみだ。(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)