【eBASEBALL】オリ指宿、「0.017秒」を“攻略”し自身4連勝 首位に0.5差で混パ演出

オリックス主将の指宿聖也【写真:安藤かなみ】

指宿はリーグトップの「ナイスピッチ率」80.7%を誇る

「eBASEBALL プロリーグ」2019シーズン eペナントレース 第3節が7日、フジテレビ内特設ステージで行われ、パ・リーグの第3カードでオリックスが交流戦首位のロッテに勝ち越した。オリックスは2試合目に登場した木村智亮選手と3試合目に登場した主将・指宿聖也選手がともに3本塁打ずつを放ち、一発攻勢で好調のロッテを沈めた。eペナントレースは首位楽天から3位オリックスまでが0.5ゲーム差にひしめく“混パ”となっているが、指宿は「1戦1戦を戦っていく」と浮かれることなく次節以降を見据えていた。

 圧倒的な打撃で魅せた木村だったが、「ピッチングがずっと課題。ナイスピッチ率を上げないといけない」と課題を口にする。ナイスピッチ率とは、投手が始動してからリリースするまでの間に1/60秒のタイミングでボタンを押すことで発生する“ナイスピッチ”を全体の投球の中で何パーセント発生させたかというもの。

 打者にとっては打ち損じやすくなるこの“ナイスピッチ”をいかに多く投じるかが守備のポイントとなってくるが、その練習方法はさまざまだ。オリックスの代表選手たちは投球練習モードを活用して繰り返しタイミングを合わせる練習を積んだり、オフライン対戦でコンピューターを相手にひたすら投げ込むことでその精度を高めたりすることを特に重視しているという。

 第3節を終え、パ・リーグトップのナイスピッチ率(80.7%)を誇る指宿は、この日絶好調だったK-鈴木を先発に起用し、黒木、増井を救援で投入。得点力の高いロッテ打線をわずか4安打に封じ、安定した試合運びで自身4連勝を飾った。

 チームも2勝1敗で勝ち越しを決め、次節はソフトバンクとの対戦を迎える。指宿は「次のホークスは強敵ですが、相手を意識しすぎずに自分たちのやれることをやっていきたい」とチームの大黒柱らしく頷いていた。(安藤かなみ / Kanami Ando)

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