1期の思い出、31年ぶり「発掘」 白山・双葉保育所 カプセル開封

©株式会社北國新聞社

 白山市双葉保育所で7日、31年前の開所年に園児らが埋めたタイムカプセルが掘り起こされた。昨年から行われてきた施設の増改築工事が9月で完了したことを記念し、保育所と1982(昭和57)年度生まれの1期生が企画した。カプセルからは当時の写真や絵などが次々と取り出され、参加者は往時を懐かしみ、思い出話に花を咲かせた。

 双葉保育所は88年4月、林、舘畑両保育所が合併して開所した。タイムカプセルは縦60センチ、横80センチ、高さ25センチの樹脂製で、当時入所していた82~87年生まれの園児が持ち寄った品などを納め、88年12月8日、県の植樹事業に合わせて埋めた。

 カプセルは当初、開所30周年に当たる昨年の開封を予定していたが、施設の老朽化や乳幼児の増加に対応する改修工事が昨年10月に始まったため、工事の終了を待って行うことにした。

 この日は1期生や当時の職員ら約20人が参加。スコップで園庭を掘り、約15分かけてカプセルを取り出すと、「あった」「きれいに残っている」と歓声が上がった。新築された遊戯室で行われた開封作業では、草花や父母を描いた絵画、発表会のプログラム、記念誌などがずらりと並べられ、参加者は目を細めて当時の記憶を語り合った。

 88~89年に保護者会長を務めた同市道法寺町の村本良生さん(64)は、「30年後の皆様へ」と題してカプセルに入れた自らの文章を読み上げた。当時年長児を担当し、現在も双葉保育所に勤める中川亜由美さん(53)は「やっと約束が果たせた。みんなが大きく育ってくれてうれしい」と声を弾ませた。

 カプセルの収納品は本人や家族に返却され、不在者の分は保育所で保管する。1期生の公務員高本祐輔さん(36)は「当時の仲間と再会できて、昭和にタイムスリップしたよう。良い思い出になった」と喜んだ。