イノシシ駆除団体が初の供養 七尾・大泊 「命に感謝」

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 七尾市大泊町の住民でつくるイノシシ駆除団体「大泊イノシシ・ボイコットの会」は7日、同町の真宗大谷派専念寺でイノシシの供養を初めて営んだ。会員ら10人が命の大切さを改めて実感し、来年以降も続けることを検討している。

 同会は2017年4月に設立した。石川県が定めるイノシシの狩猟期間は11月1日~3月31日だが、農地荒らしを防ぐため、市の許可を得て年間を通して駆除活動に取り組んでいる。

 駆除方法は餌となる米ぬかをおりの中に置き、おびき寄せたイノシシを閉じ込めた後、「止めさし」と呼ばれる電気が流れる棒で感電させる。

 濱田純人(すみと)会長によると、地区では13年ごろからイノシシが増え始め、今年は7日時点で90頭を駆除した。昨年の駆除数(60頭)を上回る増加ぶりで、会員から「あやめたイノシシが夢に出てきた」「夜中にうめき声を上げていると家族に言われた」などの声があり、供養を企画した。

 ●昇融(ほしのぼりとおる)住職が読経した後、「罪悪感はあるかもしれないが、命に感謝し、いただくという気持ちを忘れなければ救われる」と説法した。

 供養後、「しし鍋」が振る舞われ、会員は感謝しながら味わった。濱田会長は「やらなければと思っていた供養が実現できてうれしい。これからも続け、住民の皆さんにも広めていきたい」と話した。●は品の口がそれぞれ白、下に土