インターネットとの出会いでよみがえる伝統の中国医学

©新華社

インターネットとの出会いでよみがえる伝統の中国医学

  

 【新華社杭州12月8日】中国浙江省杭州市に店を構える百年以上の歴史を誇る老舗漢方薬(中薬)局「胡慶余堂(こけいよどう)」はここ数年、新たな分野を意欲的に切り開き、漢方薬材料の栽培から成薬(漢方製剤)製造、薬局チェーン、医療科学研究、漢方薬の外来診察などを主要事業とする産業チェーンを形成し、インターネットの力を借りて中医薬文化の名を高め、大いに広めている。

 2010年、胡慶余堂は電子商取引(EC)会社を設立。早くから実店舗より販路の広いオンラインに販売の重点を置き、天猫(Tmall)や京東(JD)、小紅書(RED)、抖音(TikTok)など、さまざまな新ルートに進出している。

 今では天猫の胡慶余堂の公式旗艦店(メーカー直営店)では、芝麻丸や紅豆薏米丸、玉竹羅漢茶、玉竹膏といった現代風にアレンジされた伝統的な既製の漢方薬「膏薬(こうやく)」が市場で人気を博している。同市の胡慶余堂集団有限公司董事長で、浙江省老字号(老舗)企業協会会長の劉俊(りゅう・しゅん)氏は、現在、新ルートがもたらす売上高がすでにグループの総売上の30%を占めるまでになり、胡慶余堂は数年以内にオンラインでの販売額を販売総額の半分にまで引き上げる予定だと明かす。

 また今年3月には、高品質の生薬が皮膚でより効果を発揮する方法を探るため、浙江大学現代中薬研究所と提携した。

 胡慶余堂の美容関連事業の責任者、李若(り・じゃく)氏は、「本草(漢方医学)の昔ながらの処方と現代技術を結びつけ、生薬の処方を生かした化粧水や乳液、クレンジング、フェイシャルエッセンス、アイエッセンス、アイマスク、フェイスマスクなどの化粧品を主力製品として、オンラインで展開している」と語る。

 中国の大手交流サイト「新浪微博(ウェイボー)」で1千万人以上のフォロワーを抱える「ネットアイドル」MOMO(張沫凡)さんも、以前ライブ配信で胡慶余堂の商品を薦めたことがある。MOMOさんは記者に、中医薬などの伝統文化に注目する若者がますます増え、またインターネットによって「新たな命」を得る老舗や伝統的中国製品も増え続けていると語った。(記者/許舜達、席玥)