西郷隆盛 ゆかりの人物 市の文化財に指定 川口雪篷の書

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■「古道照顔色」
市教育委員会は、種子島開発総合センター鉄砲館で保存・展示している川口雪篷の書を、令和元年10月10日付で市有形文化財(書跡)に指定しました。
これにより、市の指定文化財は56件となりました。

◆川口雪篷(かわぐちせっぽう)(1818~1890)
江戸~明治時代にかけての書家。出自は不明で、江戸生まれで先祖は種子島という説や、西之表納曽生まれという説などがある。
沖永良部で西郷隆盛と出会い、書の指導や詩作で交流を深め、隆盛の書風に大きな影響を与えたと言われている。後に西郷家に身を寄せた雪篷は、隆盛戦死の後も西郷家を支え続けた。隆盛の墓石の文字は雪篷が書いたものである。

◆書の特徴
●納曽川口家の縁戚である前田氏が平成22年に寄贈。
●長さ109cm、幅59cm
●古道照顔色(古道顔色を照らす)
文天祥(中国の軍人・政治家)「風簷展書読 古道照顔色」の歌の一部

●酔眠書
酔えばそのまま昼間でも庭先で眠り込んでしまう雪篷に、隆盛が「睡眠先生」と号を送ったところ、雪篷が「同じスイミンなら酔眠がいいですよ」と返したことから付いたという。通常「香雲」の号を使用しており、沖永良部で交流を図った頃の書と思われる。

●波打つような豪快な躍動感とかすれ文字。
「かすれ」は雪篷と隆盛の書に共通する特徴である。