インターネットとの出会いでよみがえる伝統的中国医薬

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インターネットとの出会いでよみがえる伝統的中国医薬

11月22日、「2019胡慶余堂中薬文化節(祭)」の横断幕が掲げられた胡慶余堂の店内。(杭州=新華社記者/許舜達)

 【新華社杭州12月8日】中国浙江省杭州市に店を構える百年以上の歴史を誇る老舗漢方薬(中薬)局「胡慶余堂(こけいよどう)」はここ数年、新たな分野を積極的に切り開き、漢方薬材料の栽培から成薬(漢方製剤)製造、薬局チェーン、医療科学研究、漢方外来診療などを主要事業とする産業チェーンを構築し、インターネットの力を借りて中医薬文化の名を高め、大いに広めている。

 2010年、胡慶余堂は電子商取引(EC)会社を設立。早くから実店舗より販路の広いオンラインに販売の重点を置き、天猫(Tmall)や京東(JD)、小紅書(RED)、抖音(TikTok)など、さまざまな新ルートに進出している。

インターネットとの出会いでよみがえる伝統的中国医薬

11月22日、顧客に処方箋を書く薬剤師。(杭州=新華社記者/席玥)

 今では天猫の胡慶余堂の公式旗艦店(メーカー直営店)では、芝麻丸や紅豆薏米丸、玉竹羅漢茶、玉竹膏といった現代風にアレンジされた伝統的な既製の漢方薬が人気を博している。胡慶余堂集団(グループ)有限公司の董事長で、浙江省老字号(老舗)企業協会会長の劉俊(りゅう・しゅん)氏は、現在、新ルートがもたらす売上高が既にグループの総売上の30%を占めるまでになり、同グループは数年以内にオンラインでの販売額を販売総額の半分にまで引き上げる予定だと述べた。

 また今年3月から、浙江大学現代中薬研究所と提携し、生薬を素材にした高品質の化粧品の開発に注力し始めた。

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11月22日、顧客の質問に答える薬剤師。(杭州=新華社記者/席玥)

 胡慶余堂の美容関連事業の責任者、李若(り・じゃく)氏は、「『本草綱目』にある昔からの処方と現代技術を結びつけ、化粧水や乳液、クレンジング、フェイシャルエッセンス、アイエッセンス、アイマスク、フェイスマスクなどの化粧品を主力製品として、オンラインで展開している」と語る。

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11月22日、店内で忙しく働く薬剤師ら。(杭州=新華社記者/許舜達)

 中国の大手交流サイト「新浪微博(ウェイボー)」で1千万人以上のフォロワーを抱えるインフルエンサーのMOMO(張沫凡)さんも、以前ライブ配信で胡慶余堂の商品を薦めたことがある。MOMOさんは記者に、中医薬などの伝統文化に注目する若者がますます増え、またインターネットによって「新たな命」を得る老舗や伝統的中国製品も増え続けていると語った。(記者/許舜達、席玥)

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11月22日、店内で忙しく働く薬剤師ら。顧客が多いため、同店で取り扱われる生薬は1日におよそ6トンにのぼるという。(杭州=新華社記者/許舜達)

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11月22日、胡慶余堂に訪れた顧客。胡慶余堂が普段取り扱う生薬はおよそ800~900種だが、ニーズが比較的少ない約400種の生薬も顧客の求めに応じて提供できるよう用意されている。(杭州=新華社記者/許舜達)

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11月22日、薬を陳列棚から取り出す薬剤師。ここ数年、胡慶余堂は数多くの古い処方を再発掘し、どの年代にも適した栄養補助食品に仕立てている。こうしたイノベーションも消費者、特に若い消費者のニーズに応えたもの。(杭州=新華社記者/許舜達)

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11月22日、顧客の質問に答える薬剤師。胡慶余堂には遠方からの団体客も見学に訪れる。(杭州=新華社記者/許舜達)

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11月22日、顧客が購入した薬を包装する薬剤師。胡慶余堂の漢方薬は、昔から杭州に住んでいる人々から絶大な信頼を得ている。(杭州=新華社記者/許舜達)