納車できず客にレンタカー 車販売会社元社員を逮捕、詐欺容疑

京都府警伏見署

 京都府警伏見署は8日、レンタカーをだまし取ったとして、詐欺の疑いで京都府宇治市の元自動車販売会社社員の男(36)を逮捕した。

 

 逮捕容疑は2月15日午後4時ごろ、返却するつもりがないのに京都市伏見区のレンタカー店から乗用車1台を借りて、そのままだまし取った疑い。

 同署によると、男は当時、自動車販売会社に勤務していた。顧客から数百万円を受け取りながら、顧客が求めていた乗用車を納入できず、同じ車種のレンタカーを用意し、顧客に「納入までの間、使っておいて」と渡していたという。

 同署の説明では、いつまでたっても納入されないことを不審に思った顧客がレンタカー会社側に相談し、発覚した。自動車販売会社は顧客に全額返金した、という。男は「人に転貸するつもりでレンタカーの手続きしたが、だまし取ったわけじゃない」と容疑を否認しているという。

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