ジャパネットHD・髙田旭人社長 インタビュー アリーナの規模悩む

 ジャパネットホールディングスの髙田旭人社長に、長崎スタジアムシティプロジェクトの準備状況などについて聞いた。

 ▼現在のプロジェクトの進み具合は。

 施設規模の調整や実現可能性を詰めている。悩んでいるのはアリーナだ。規模は1万席なのか、8千席がいいのか、協議を重ねている。やりたいのは町づくり。人が集まれば、それに付随して必要なものが出てくる。オフィスにニーズがあるなら広げてもいい。計画をがちがちに固めず、柔軟に対応したい。

 ▼リージョナルクリエーション長崎は、長崎ロープウェイと稲佐山公園の指定管理者に応募した。狙いは。

 スタジアムから直接、稲佐山に登れるようにしたい。ロープウエーの延伸を強く要望している。稲佐山は可能性がある。指定管理者に選定されれば、花火大会や音楽イベントなど、地元の人が楽しめる仕掛けをしたい。まだ研究中だが、少なくとも変化は必要。あの景色は十分な資産だ。2、3年後ばかりを見据えず、まずやってみようと考えている。イベントで人を集めることができれば、アリーナの運営にも生きるはずだ。ロープウエー運行の経験はないが、安全を最優先に取り組む。

 ▼以前から関心を示しているプロバスケットボールの「Bリーグ」への参入は。

 調査している段階だ。長崎でBリーグへの反応があるわけではない。盛り上がるとは思うが、つくるのが地元にとっていいのかどうかを考えている。チームを持つとすれば、サッカーと同じように練習場を大村市で、試合は長崎市で、という形になるだろう。

 ▼大村市でのクラブハウス建設の現状は。

 大枠では変わっていない。議会もあることなので、丁寧に説明し理解を求めたい。年明けごろには明確な方向性を示したい。大村市のタイミングもあるので、そこに合わせたいと考えている。

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