移住の歴史伝え JICA横浜海外移住資料館、来館者60万人を突破

くす玉を割って来場者数60万人突破を祝う公文国際学園中等部の生徒ら=JICA横浜海外移住資料館

 JICA横浜海外移住資料館(横浜市中区)の来館者数が6日、60万人を突破した。節目となった公文国際学園中等部(同市戸塚区)の1年生25人には、記念証明書と記念品が贈られた。

 生徒らは、戦前戦後の日本の移住史や日本人移住者の暮らしを伝える常設展示を見学するために訪問した。記念式典で、生徒代表(12)は「60万人目だと聞き緊張してびっくりした。この機会にしっかり学びたい」と喜びを語った。熊谷晃子館長は「日本でも、ついこの間まで外国に大勢の就労者を送り出していた。移民先にさまざまな文化や経済発展をもたらしたことを知ってほしい」と述べた。

 同館の企画展示室では、南米ボリビアへの日本人移住120周年を記念した企画展「ボリビアに生きる -日系人の生活とその心-」が2020年2月2日まで開かれている。同館は、日本人の海外移住の歴史と日系人の活躍についての理解を広めるために2002年に開設した。入館無料。

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