大物FA右腕・コール争奪戦は8年2億8000万ドルが決着ラインか

今オフのフリーエージェント市場における最大の目玉であるゲリット・コールは、投手史上最高額の契約を手にすることが確実視されている。これまでの最高額はデービッド・プライス(レッドソックス)が手にした総額2億1700万ドルの契約だが、それを一気に6000万ドル以上更新する可能性もあるようだ。

ジ・アスレチックのジェイソン・スタークによると、先発投手の補強を目指している球団の幹部のなかには、コールが総額2億8000万ドルの8年契約を手に入れると予想する者もいるという。これが実現すれば年平均3500万ドルの契約となり、コールはプライスが持つ「総額」での投手史上最高額を更新するだけでなく、ザック・グレインキー(アストロズ)が持つ「年平均」での投手史上最高額(約3440万ドル)も上回ることになる。

日本時間12月9日には、コールに対して7年2億4500万ドルのオファーが提示されたとの報道が出回ったが、関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、まだコールのもとには正式なオファーは届いていないという。しかし、7年2億4500万ドルも年平均3500万ドルであり、コールを狙う各球団が年平均3500万ドルの7~8年契約を基準としてオファーを検討していることは間違いなさそうだ。

なお、日本時間12月8日には、ESPNのジェフ・パッサンが今後数日以内にコールに対して各球団からの最初のオファーが届く見込みであることを報じていた。パッサンによると、ヤンキース、エンゼルス、ドジャースの3球団がコール獲得の最有力候補と見られており、ヤンキースはコールに対して記録的な大型契約をオファーすることについて「オーナーレベルからの許可」が下りているという。ヤンキースは今オフの最重要課題にコール獲得を挙げているとの報道もあり、ヤンキースはコール獲得に全力を注ぐ可能性が高い。ヤンキースが提示するであろう巨額のオファーに他球団がどこまで対抗できるかがポイントとなりそうだ。

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