敏腕代理人・ボラス レンドンへの7年契約のオファーを求める

MLBネットワークのケン・ローゼンタールが複数のチームの関係者から聞いた話によると、敏腕代理人として知られるスコット・ボラスは、自身の顧客であるフリーエージェントの三塁手、アンソニー・レンドンの獲得を狙うチームに対して7年契約のオファーを求めているようだ。MLB公式サイトのアンソニー・カストロビンスは、レンドンに対してレンジャーズが強い関心を示していることに触れつつも、レンドンがドジャースと契約すると予想している。

2010年代中盤以降のドジャースは、資金力に物を言わせた大型補強に走ることなく、7年連続ナショナル・リーグ西部地区優勝&ワールドシリーズ進出2度という成功を収めてきた。外部からのフリーエージェント補強では、昨オフのA.J.ポロックとの総額5500万ドルの契約が目立つ程度で、同じく昨オフにクレイトン・カーショウとの再契約に投じた総額9300万ドルの契約がフリーエージェント選手との最高額の契約となっている。

しかし、ローゼンタールは今オフのドジャースがこれまでと異なるアプローチで補強に動く可能性があると指摘する。ぜいたく税の対象となるラインまでペイロールにはかなりの余裕があり、過去2年にわたってぜいたく税の対象ラインを下回ったことで、超過した場合のペナルティの税率もリセットされている。ローゼンタールは「2014年10月に始まったアンドリュー・フリードマン政権下で、ペイロールがこんなにもフレキシブルな状態になったのは初めてだ。今オフのドジャースは欲しいものを何でも手に入れることができる」と言う。

ローゼンタールは自身の予想として、ボラスが顧客の価値を最大化するために、ゲリット・コールを最大額のオファーが予想されるヤンキースと契約させ、コールを逃したエンゼルスにはスティーブン・ストラスバーグに大金を積ませ、レンドンにはドジャースとの大型契約を結ばせる、とのシナリオを描いている。

フリーエージェント市場でコール、ストラスバーグ、レンドン。トレード市場でムーキー・ベッツ(レッドソックス)、フランシスコ・リンドーア(インディアンス)、クリス・ブライアント(カブス)。「欲しいものを何でも手に入れることができる」状態のドジャースは、ボラスの希望通り、レンドンに対して7年契約のオファーを提示するのだろうか。

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