神奈川県が「ノロ警戒情報」 感染性胃腸炎が3週連続増加

神奈川県庁

 神奈川県は9日、感染性胃腸炎の患者が増加傾向にあるとして、県内全域に「ノロウイルス食中毒警戒情報」を発令した。昨年より4週遅い発令で、県は「食品の取り扱いについては万全の予防対策を」と呼び掛けている。

 県によると、ノロウイルスによる食中毒の発生は感染性胃腸炎の多発時期と深い関連性があり、県内の小児科215機関で同胃腸炎の患者数が3週連続で増加し、発令基準に達した。発令期間は来年3月末まで。

 県は飲食店や食品の加工・販売業者に衛生管理と二枚貝の十分な加熱処理徹底といった監視指導を強化。消費者には十分な手洗いと調理器具の消毒などを呼び掛けている。

 ノロウイルスを原因とする食中毒は毎年、秋から冬にかけて多く発生し、感染すると下痢や嘔吐おうと、発熱などの症状を起こす。

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