「9の日座り込み」450回目 核兵器なくなるまで続けたい

通算450回目を迎えた反核9の日座り込み=長崎市、平和公園

 被爆地長崎から核兵器廃絶を訴える「反核9の日座り込み」が9日、長崎市松山町の平和公園であった。通算450回目。被爆者ら約90人が参加した。

 座り込みは、1978年10月16日に原子力船「むつ」が佐世保に入港したことを契機に、79年3月16日に始まった。むつが出港した82年8月以降は、核兵器廃絶を求め、長崎に原爆が投下された9日に座り込みを続けている。

 県平和運動センター被爆連の川野浩一議長は、40年以上座り込みを継続してきたことに触れ「それでもわれわれの思いは届かない。続けないと結果は出てこない。心を一つにして核兵器がなくなる日まで続けたい」と語った。参加した長崎市浜平1丁目の中村住代さん(72)は「日本政府には早く核兵器禁止条約に署名・批准してもらい、唯一の戦争被爆国としての立場から同条約の発効に向けて世界に訴えてほしい」と話した。

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