MICE施設隣接 ヒルトン長崎が着工 世界ブランド、集客力に期待

東側から見たヒルトン長崎の完成予想図(グラバーヒル提供)

 長崎県長崎市尾上町のJR長崎駅西側に計画されている高級ホテル「ヒルトン長崎」が9日着工した。隣接するMICE(コンベンション)施設「出島メッセ長崎」とともに2021年11月に一体開業する。同日、新築工事の安全祈願祭が現地であった。

 建物は関係企業でつくるM&H長崎ホテル合同会社(長崎市)が設置。鉄骨造り11階建て約2万平方メートル、客室数200。レストランやフィットネスジム、ホットバス、バンケット、チャペルなどを整備する。運営は松藤グループのグラバーヒル(長崎市)が担う。

 安全祈願祭には、米ホテル大手ヒルトンアジア開発担当上席副社長のガイ・フィリップス氏や十八銀行の森拓二郎頭取、日建設計や清水建設、九電工の関係者ら計約70人が出席した。

 建築主を代表して松藤グループの不動産会社エムエスケイ(長崎市)の松藤章喜社長があいさつ。世界17ブランド6千カ所のホテルを展開し、会員数1億人を超えるヒルトンのネットワークを踏まえ、「世界から人を呼び込めるブランド。(和洋中の文化が共存する)和華蘭文化など長崎らしさを感じてもらえるホテルを目指す」と語った。来賓の田上富久市長は「ハイグレードなホテルの誕生で長崎の都市ブランドが向上し、国際会議などMICEの誘致や受け入れへの寄与も期待される」と祝辞を述べた。

ヒルトン長崎の安全祈願祭で鎌入れをする松藤社長=長崎市

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