<レスリング>ロシア選手団が東京オリンピックなどから除外へ、個人資格では参加容認

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 世界の主要メディアが報じたところによると、世界反ドーピング機関(WADA)は12月9日、スイス・ローザンヌで、ロシアのドーピング不正に絡むデータ改ざん問題を巡る臨時常任理事会を開き、ロシア選手団を東京オリンピック・パラリンピックや、各競技の世界選手権など主要大会から4年間除外する厳罰処分を全会一致で決めた。国際オリンピック委員会(IOC)はWADAの決定支持を表明した。

 この結果、国としての参加や国旗の使用は認められず、潔白を証明した選手のみ個人資格での出場できる。2016年に国ぐるみの不正を断定したマクラーレン報告書で名前が挙がっていないこと、データベースに検査での陽性の記録がないこと、採取した検体に関するデータが一切操作されていないこと、などが出場の条件。

 ロシアは主要大会を開催することができなくなり、2022年にクラスノヤルスクで開催されることが決まっている世界選手権は、開催の撤回となる可能性がある。来年10月にはニジニノブゴロドで世界大学選手権が開催予定で、これも同様。

 処分決定から21日以内にロシア反ドーピング機関(RUSADA)が異議を申し立てれば、判断はスポーツ仲裁裁判所(CAS)に委ねられる。ロシアのメドベージェフ首相は提訴すべきとの考えを示している。CASの裁定待ちとなれば、事態は長期化の可能性があり、決着が東京オリンピックに間に合わない可能性も伝えられた。