総理疑惑で歴史教科書に載りそうな国会異例事態

 安倍晋三総理が公費で主催する「桜を見る会」の招待者をめぐり、総理自身が疑惑にさらされている問題。総理の国民への説明責任が果たされないまま国会は野党が40日の会期延長を求め、与党がこれを拒否するという歴史教科書に残る異例の事態を招いて9日閉会する。森友問題、加計学園問題と続き、総理は教科書に名を残すことになりそう。

 この日午後、与野党国対委員長会談が持たれ、自民党の森山裕国対委員長と立憲民主党の安住淳国対委員長が会談。国会閉会後に内閣委員会理事会を開き、「桜を見る会」の公文書管理問題などに対する質問書を野党側が提出、その報告を事務方から受けることで合意した。この合意から野党は提出を検討していた内閣不信任決議案提出を見送った。

 安住委員長は「閉会中に事実上の質疑をしたい。質問を委員会理事会に投げ、これに対し、口頭で内閣官房や関係者から答弁をもらう形になる。実質的に中身のある委員会と思っている」と記者団に説明したが、総理本人のこれまでの説明に矛盾する点を総理が説明することなく、どこまで真相解明できるのか、野党の追及力も問われることになりそう。(編集担当:森高龍二)

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