コントロール・リスクスが2020年の事業リスク トップ5を発表

コントロール・リスクスが2020年の事業リスク トップ5を発表

2020年、対立の多い地政学、アクティビズム、サイバー戦争と経済不安が出会い、次に来る危機しか目に入らない世界のリーダーたちに迫ります。事業には勇気と自立が必要になるのだと、コントロール・リスクス(Control Risks)は言います。

AsiaNet 82022

ロンドン(英国)、2019年12月10日/PRニュースワイヤー/ --
米国選挙の年の地政学的対立、世界的アクティビズムの高まり、新たなレベルのサイバー戦争は、グローバルリスクに特化したコンサルタント会社であるコントロール・リスクスが本日発表した2020年の事業リスク トップ5の一部です。

この危機的状況管理の責任を負うのは、戦略を持たず、次に来る危機しか目に入らない政治指導者たちです。

企業は持てる勇気、自立心、回復力の全てを注ぎ込まなくてはなりません。事態のスピードは不安を抱えた登場人物たちの手にかかっています。ビジネスリーダーたちは、策略に満ちた世界に対する戦略を見つけなくてはなりません。

「世界の動向は今やかつてない程国際的企業の利益と対立しています」と、コントロール・リスクスのニック・アランCEO。

彼は「事業がグローバル市場やサプライチェーン構築を目指す背景にはポピュリズム、アクティビズム、保護貿易主義、制裁措置、政治的崩壊があります。2019年も容易ではありませんでしたが、来年はさらに厳しい年になるでしょう」と付け加えました。

2020年の事業リスク トップ5
リスクのトップ5は、本日発表された世界のビジネスリーダーおよび政策責任者向けグローバルリスク予測レポートであるコントロール・リスクスの年次リスクマップ(RiskMap)レポートの一部としてリリースされました。

1. 地政学と米国の選挙遊説
米国の選挙キャンペーンは、2020年の地政学に明らかな影響を及ぼします。選挙遊説のドラマは弾劾手続きの混乱と相まって、アメリカのグローバルな行動に影響します。派手な外交で弾劾から注意をそらそうとするのでしょうか?中国との協定が、脱工業化社会の労働者に対するトランプ大統領の口説き文句に役立つか、あるいは害になるのでしょうか?北朝鮮、イラン、はたまたイスラム国でさえ選挙の展開を利用するのでしょうか。40年間で最もイデオロギー的な選挙に対する敵味方の防御策の取り方が、2020年の事業の地政学的リスク状況に大きく影響するのです。

2. アクティビスト社会は批判する
世界中で、環境保護、政治的権利、人権、不平等、プライシーなどに関する社会的プレッシャーと組織的アクティビズムによるビジネスへの要求は高まりつつあります。街頭で、株主総会で、また会社で、アクティビスト社会は2020年にいっそう大きな議論を呼ぶようになります。企業は、次第に声高に難題を要求する無数の動きでマヒ状態に。この暗黙の了解を伴う社会的、道徳的、政治的責任の泥沼が、不意打ちを食らった企業を破壊します。一方、正しく対処した企業は受け入れられます。倫理的であるだけでは不十分です。2020年に一歩先を行くことを考えましょう。

3. サイバー戦争は新たなレベルに
2020年のサイバー攻撃の脅威は、重要な経済基盤にかつてないほどの衝撃力を持つサイバー攻撃を仕掛けてきます。西側の抑止力では阻止できず、敵はより強固な手段を使っています。米国は、自国が関心のある世界に示すやり方で報復します。戦略摩擦の脅威の下、サイバー攻撃が不快な軍事的手段に取って代わるようになります。そして新たな激化のサイクルが始まります。西側のサイバー攻撃力を持つライバルやプロキシがゲームをレイズし、予測不可能な結果をもたらします。大手企業に確かなサイバー回復力があるにしても、各国の経済基盤はそうでなく、国際間のサイバー摩擦に対しては脆弱なのです。

4. 経済不安と政治的脆弱性の出会い
いかに楽観的に予測しても 2020年の世界的経済は極端な低成長となり、当社のパートナーであるオックスフォード・エコノミクス(Oxford Economics)は、「過酷な」と称しています。不安定なグローバル経済を揺るがし得る経済ショックのニュースなどなくとも、これなのです。もしも世界のGDPが悪い方向に向かえば、分裂した世界に協調的政治対応ができるとは思えません。経済苦境に際して、各国は両極に引き裂かれてしまうのでしょうか?また、資源豊かな国に依存する経済圏や2008年の危機から完全に立ち直っていない経済圏はどうでしょうか?景気悪化の場合、あるいは最善の場合、どの国が生き残り、どの国が押しやられるのでしょう?世界の経済不安と政治的脆弱性を見て回りましょう。

5. 戦略を持たないリーダーたち
世界最重要の何か国かを支配するのは、次に来る危機しか目に入らない政治指導者たちです。彼らにとっては戦法が戦略に勝ります。2020年は紛争の増加に歯止めがなくなる年になりそうです。国レベルでの回復力は弱く、長期解決策を見つけるには時間がかかり過ぎます。世界規模の貿易戦争であろうと、サイバー攻撃や国境地域での小競り合にいであろうと、事態のスピードは不安を抱えた登場人物たちの手にかかっています。事業には、策略に満ちた世界に対する戦略が必要です。

リスクマップ2020のウェブサイトは2019年12月9日月曜からライブでご覧になれます。各国の政治的およびセキュリティーリスクの予測を示す世界地図は、こちらからダウンロードできます:
www.controlrisks.com/riskmap

放送インタビュー:
コントロール・リスクスには、ライブまたは録音放送インタビュー用の自社スタジオ、グローブリンクス(Globelynx)があります。ロンドンを拠点とするエキスパートのインタビュー手配は、こちらにお問い合わせください:mailto:communicationsemea@controlrisks.com

編集者注記:

コントロール・リスクスについて
コントロール・リスクスは、リスクが変化し続けるこの時代に安全、コンプライアントで、回復力のある組織を形成できるよう支援する、グローバルリスクに特化したコンサルティング会社です。領域、テクノロジー、地域を超えて展開する当社は、リスクを負うことはクライアントの成功にとって必須であるとの信念に基づいて全ての取り組みを行っています。クライアントに資源集中の洞察を提供し、野心に富んだグローバル企業になら起こり得る問題や危機の解決に備えられるようにします。問題解決を超えて、機会と成長を実現するための洞察と知力を提供するのです。

www.controlrisks.com

詳細は、下記までお問い合わせください:

Caspar Leighton
グローバル・コンテンツ・ディレクター
+44 (0)7712 391 228
caspar.leighton@controlrisks.com

(日本語リリース:クライアント提供)