小値賀 離島留学受け入れ 豊かな自然と小中高一貫教育 来春から  定員2人 20日まで募集

 長崎県北松小値賀町や町内の学校関係者らでつくる、町ふるさと留学協議会は2020年4月、町外から小中高生を受け入れる事業を始める。人口減対策の一環で、子どもたちにとっては自然豊かな学習環境などがメリット。参加者を募集している。

 同町の人口は約2300人。高齢化率は約49%と高く、今後も過疎化が懸念される。同協議会は児童生徒を確保し、こうした現状を解決しようと、2014年以降、小中学生対象のモニターツアーを開催するなどし、準備を進めてきた。

 来春、小学5年~高校1年に進級する児童生徒が対象。受け入れが決まれば、子どもたちは地元住民が務める「しま親」の家から、町立の小値賀小、小値賀中、県立北松西高に通学する。

 期間は原則、翌年3月までの1年間で、更新する場合は協議会と相談が必要。保護者は医療費などとは別に、委託料として「しま親」に月額4万円を支払う。定員は2人で、町のホームページから申込用紙をダウンロードし、面談などを通じて決める。募集期間は20日まで。

 同町は少人数を生かした手厚い指導や、小中高一貫教育が“売り”。町総務課は「住民の温かさも感じ、第二の古里のように過ごしてほしい」としている。

 問い合わせは同課(電0959.56.3111)。

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