全国高校女子駅伝 大分東明、目指すは昨年の4位入賞

全国大会に向けての3つのテーマ

 

①1、2区で流れをつくる

②粘り強い走り

③不安をすべて取り除く

 

 4年連続でアベック出場する県代表の大分東明。女子は昨年の全国高校駅伝競走大会では過去最高の4位となり、初入賞を果たした。キャプテンの武井萌夏(3年)は「今年も同じくらいの成績を残したい」と意気込む。

 

 全国への試金石となる「第31回全九州高校駅伝競走大会」では、強豪校に食らいつき4位、タイムは1時間10分55秒と及第点の結果を残した。井上浩監督は、「全国に出場する高校の記録と比較すると10番目前後のタイム。1時間10分を切れば入賞を狙える」とオーダーを見つめた。

 

 九州大会では県予選と同じメンバー、並びで走破した。力のある1区の磯部涼美(3年)、長い距離には不安はあるがスピードのある2区のメアリー・ムイタ(2年)で勝負。「入賞ラインの8位以内につけて流れをつくり、3、4区で粘ればチャンスはある」と考えているが、5区のアンカー竹原さくら(1年)が力をつけていることもあり、1区と5区の入れ替えを模索している。

 

 選手層は決して厚くはないが、「本番に強い選手が多いし、何かやってくれそうな雰囲気がある」。県予選、九州大会と過密日程が続き、全国大会にピークを持っていく難しさはあるが、現時点ではけがで離脱した選手はいない。井上監督は「何の不安もなく自信を持ってスタート地点に立たせてあげるのが自分の仕事。あとは選手がやってくれると思います」と最高の状態で送り出すイメージができている様子だった。

県予選MIP

 

磯部涼美(3年)、2001年9月1日生まれ、165cm

 

 昨年も全国大会に出場し、今年はエース区間の1区を走ることを目標にしてきた。「すべての照準をここに合わせた」と話すように、全国高校総体での3000㍍走出場を諦め、6月に膝を手術し全国高校駅伝を目指した。

 

 全治6カ月と診断されたが、8月からジョギングを始める。井上監督が「奇跡の回復」と驚く回復力でコンディションを上げた。本調子の7、8割と完全復活ではないが、部内で1番の負けず嫌いは、「最高の走りをして(後続に)流れをつくりたい。高校最後の大会となる都大路(全国駅伝)では区間賞を狙いたい」と意気込む。

(柚野真也)

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