ブリュワーズがクラウディオと再契約 ウエーバーでロドリゲス獲得

40人枠に32人しかいない状態でウィンター・ミーティング初日を迎えたブリュワーズは、2選手の獲得に成功した。自軍からノンテンダーFAとなったリリーフ左腕、アレックス・クラウディオと1年175万ドル+出来高で再契約を結び、ウエーバーでタイガースからユーティリティ内野手のロニー・ロドリゲスを獲得。40人枠にはまだ6つの空きがあり、ウィンター・ミーティング期間中にさらなる補強に動くことになりそうだ。

現在27歳のクラウディオは、今季メジャー最多かつ球団タイ記録となる83試合に登板し、2勝2敗、22ホールド、防御率4.06をマーク。来季の年俸は220万ドル前後になることが予想されていたが、ブリュワーズはこれを嫌ってノンテンダーFAとし、予想を下回る金額で再契約を結ぶ形となった。

クラウディオは、昨年のウィンター・ミーティング期間中にレンジャーズからブリュワーズに加入。当初は相手打者の左右に関係なく、セットアッパー的な役割を期待されていたが、左打者を打率.218に抑えたのに対し、右打者には打率.274と相対的に打ち込まれ、83試合で62イニングという数字が示すように、対左のワンポイント的な役割を担うケースも多かった。来季からは最低対戦打者数のルールが適用され、純粋な対左のワンポイントとしての起用は難しくなるため、右打者対策が課題となるだろう。

一方のロドリゲスは27歳の内野手で、内野の4ポジションのほか、外野の両翼でも各1試合の出場経験があるユーティリティ・プレイヤーである。メジャー2年目の今季は84試合に出場して打率.221、14本塁打、43打点、OPS.690をマーク。アメリカン・リーグ最少の149本塁打に終わったタイガースにおいて、14本塁打はチーム2位の数字だった。ブリュワーズはユーティリティのエルナン・ペレスがマイナー降格を拒否してフリーエージェントとなっており、ロドリゲスにはその穴を埋める働きが期待される。

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