レンドン争奪戦はレンジャーズとドジャースによる一騎打ちか

今オフのフリーエージェント市場における最高の野手として超大型契約を手にすることが予想されているアンソニー・レンドンだが、そのマーケットは縮小傾向にある。スティーブン・ストラスバーグと再契約を結んだナショナルズはレンドン争奪戦から脱落した可能性が高く、三塁にトップ・プロスペクトを抱えるフィリーズも大物三塁手との長期契約には乗り気でない。MLBネットワークのジョン・ヘイマンは、レンジャーズとドジャースによる実質的な一騎打ちを予想している。

ストラスバーグとの再契約に成功したナショナルズは、依然としてレンドンとの再契約を諦めない姿勢を見せている。しかし、筆頭オーナーのマーク・ラーナーは先日、NBCスポーツに対して「ストラスバーグとレンドンの両方をチームに留めることは資金的に不可能である」といった趣旨の発言をしており、レンドン側の要求に見合うだけの大型契約をオファーすることは難しいと見られる。ストラスバーグとの再契約には当初から自信を見せていたナショナルズだが、レンドン引き留めに対する自信は感じられない。

また、正三塁手のマイケル・フランコをノンテンダーFAとしたフィリーズも、レンドンやジョシュ・ドナルドソンといった大物三塁手に興味を示していることが報じられているが、ヘイマンはフィリーズがレンドン獲得を本気で狙うことはないと考えている。フィリーズの三塁には「MLB Pipeline」の球団別プロスペクト・ランキングで1位のアレック・ボームが控えており、レンドンないしドナルドソンを長期契約で獲得することは、ボームのメジャー昇格の機会をブロックすることを意味する。フィリーズはボーム昇格までの「つなぎ役」を探すことになるだろう。

そうした状況を踏まえ、ヘイマンはレンジャーズとドジャースの2球団がレンドン争奪戦の「主役」になる見込みであることを報じている。代理人のスコット・ボラスは7年契約のオファーを求めているようだが、この2球団はレンドンに対してどんなオファーを準備しているのだろうか。

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